読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2017-11-18から1日間の記事一覧

哲学的自伝

「政治的結論をもたぬ哲学は存在しないという、確か数千年来自明であって、ただわずかの間忘却されていたにすぎない見解がありますが、これがこの十年ばかりのうちに、私の場合にもやはり優勢となりました。」 「政治的思惟をともなわぬ、いかなる偉大な哲学…

哲学的自伝

「個人の自由な活動を許すのが我慢ならない者は、自由と同時に想像力と大学の精神をも、破壊せずにはおかぬでしょう。」 「しかし1914年(私は31歳でした)、戦争の勃発とともに事情は一変しました。 歴史の地盤は激しく振動しました。長い間確実と思…

「哲学的自伝」

ヤスパース著「哲学的自伝」を読んでいます。 引用文は「 」で、自分の感想は〇でメモします。 「しかし科学的認識だけでは、心は満たされませんでした。真に科学的であるとは、おのれの限界を知っている批判的な知であります。(略)このとき私の脳裏に稲妻…

精神の生活 上

〇アーレントがコールリッジの言葉として紹介している文章、以前もメモしましたが もう一度、書きます。 「存在それ自体、存在そのものだけ、まさに存在するというそのこと、それを考えるようにと精神を高めたことがあるか。考えのたけを込めて「存在する」…

精神の生活 上

「これは、人類が克服しがたい危機に陥っているというよりは、近代社会の 生産至上主義的なあり方、経済が他の一切の人間的活動に優先するというあり方その ものが根本的に限界にぶつかっていることを示すのであろう。」 〇返さなければならない本なので、そ…

精神の生活 上

「しかし、固有な意味で人間の自由が語られるとすれば、このような政治的共同の 空間こそが不可欠なのである。アーレントのいわゆる政治哲学の議論はすべて この活動概念から始まっている。 人間はこのような共同の経験によってこそ、死すべきさだめにありな…

精神の生活 上

パソコンが壊れ、なんとか新しく使えるパソコンが手に入り、 少し余裕をもって書けるようになりました。 上巻を読み終わったので、下巻に行きたいと思っていますが、 この訳者の佐藤和夫さんが付けてくれている解説がとても良いので、 それも少しメモしてお…