読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-01-19から1日間の記事一覧

日本はなぜ敗れるのか _敗因21か条

「象徴的にいえば、太平洋戦争自体が、親米英派を超えて、米英に「痰唾」をはきかけて快哉を叫んだという形であり、従って「暗雲一気にはれた」心理的状態がつづく間と、その後の反動的な志気低下とが、最前線の状態にもはっきりと現れてくるのである。」 『…

日本はなぜ敗れるのか _敗因21か条

「ミンダナオで、日本軍が、多少とも一種の権威を持っていたのは、昭和十七年五月の作戦終了より九月のモロ族蜂起までの、わずか四か月間だけである。この間はおそらく彼らの、再編成・攻撃準備期間であった。 この蜂起で、まず同島警備隊生田旅団の独立守備…

日本はなぜ敗れるのか _敗因21か条

「従って日本軍には、「フィリピン人」は存在しなかった。そしてそこにいるのは、「日本人へと矯正しなければならぬ、不満足なる日本人」一言で言えば「劣れる亜日本人」だったのである。」 「それならば相手は別の文化圏に住む者と割り切って、何とかそれと…

個人的な人間観

〇 山本七平著 「日本はなぜ敗れるのか」 を読み、米英オランダの捕虜たちは、 日本人と同じような境遇にありながら、自分たちなりの秩序をつくるのに反し、 日本人捕虜たちの集団は、ほぼ例外なく暴力による秩序になってしまった、という話を知りました。 …