読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-05-03から1日間の記事一覧

サピエンス全史 上 <原初の豊かな社会>

「あいにく、狩猟採集民だった私たちの祖先の暮らしに関して、確かなことはほとんどわかっていない。「古代コミューン」派と「永遠の一夫一婦制」派との論争は、薄弱な証拠に基づいている。 当然ながら、狩猟採集時代の記録文書など皆無であり、考古学的証拠…

サピエンス全史 上 第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし

「第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし 私たちの性質や歴史、真理を理解するためには、狩猟採集民だった祖先の頭の中に入り込む必要がある。サピエンスは、種のほぼ全歴史を通じて狩猟採集民族だった。 過去200年間は、しだいに多くのサピエンスが都市労働者…

サピエンス全史 上 <歴史と生物学>

「<歴史と生物学> (略) とはいえ、個体や家族のレベルでの違いを探すのは誤りだ。1対1、いや10対10でも、私たちはきまりが悪いほどチンパンジーに似ている。重大な違いが見えてくるのは、150という個体数を超えた時で、1000~2000とい…

サピエンス全史 上

「それとは対照的に、サピエンスは認知革命以降、自らの振る舞いを素早く変えられるようになり、遺伝子や環境の変化をまったく必要とせずに、新しい行動を後の世代へと伝えていった。 その最たる例として、カトリックの聖職者や仏教の僧侶、中国の宦官といっ…

サピエンス全史 上  <ゲノムを迂回する>

「言葉を使って想像上の現実を生み出す能力のおかげで、大勢の見知らぬ人同士が効果的に協力できるようになった。だが、その恩恵はそれにとどまらなかった。 人間同士の大規模な協力は神話に基づいているので、人々の協力の仕方は、その神話を変えること、つ…