読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-05-05から1日間の記事一覧

サピエンス全史  上 <革命の犠牲者たち>

「野生のヒツジを追い回していた放浪の生活集団は、餌食にしていた群れの構成を少しずつ変えていった。おそらくこの過程は、選択的な狩猟とともに始まったのだろう。」 「人類が世界中に拡がるのに足並みを揃えて、人類が家畜化した動物たちも拡がって行った…

サピエンス全史  上 <聖なる介入>

「以上の筋書きは、農業革命を計算違いとして説明するものだった。じつに説得力がある。(略)だが、生産違い以外の可能性もある。農耕への移行をもたらしたのは、楽な生活の探求ではなかったかもしれない。 サピエンスは他にも強い願望を抱いており、それら…

サピエンス全史  上 <贅沢の罠>

「この変化は段階を追うもので、各段階では、日々の生活がわずかに変わるだけだった。」 「他の多くの哺乳動物と同じで、人類は繁殖を制御するのを助けるホルモンや遺伝子の仕組みを持っている。」 「他にも、完全な、あるいは部分的な性的禁欲(文化的タブ…

サピエンス全史 上  第5章 農耕がもたらした繁栄と悲劇

「人類は250万年にわたって植物を採集し、動物を狩って食料としてきた。そして、これらの動植物は、人間の介在なしに暮らし、繁殖していた。」 「ホモ・サピエンスは、東アフリカから中東へ、ヨーロッパ大陸とアジア大陸へ、そして最後にオーストラリア大…

サピエンス全史  上 <ノアの方舟>

「最大の被害者は毛皮で覆われた大型の動物たちだった。認知革命の頃の地球には、体重が50キログラムを超える大型の陸上哺乳動物がおよそ200属生息していた。それが、農業革命の頃には、100属ほどしか残っていなかった。 ホモ・サピエンスは、車輪や…

サピエンス全史  上 <オオナマケモノの最期>

「だが、その後には、なおさら大きな生態学的惨事が続いた。(略) 寒さに適応したネアンデルタール人たちでさえ、もっと南のそれほど寒くない地方にとどまった。だがホモ・サピエンスは、雪と氷の土地ではなくアフリカ大陸のサバンナで暮らすのに適応した身…

サピエンス全史 上 <告発のとおり有罪>

「気候の気まぐれな変動(このような場合のお決まりの容疑者)に責めを負わせて私たちの種の無実の罪を晴らそうとする学者もいる。(略) 第一に、オーストラリア大陸の気候はおよそ4万5千年前に変化したとはいえ、それはあまり著しい変動ではなかった。(…

サピエンス全史 上  第4章 史上最も危険な種

「第4章 史上最も危険な種 認知革命以前には、どの人類種ももっぱらアフロ・ユーラシア大陸(訳注 アフリカ大陸とユーラシア大陸を合わせた大陸)で暮らしていた。(略) 地球という惑星は、いくつかの別個の生態系に別れており、そのそれぞれが、特有の動…