読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-05-29から1日間の記事一覧

ふしぎなキリスト教  6 イエスは何の罪で処刑されたか

「O こうしてイエスは処刑されたわけですが、当時の政治状況は少々複雑で、いま紹介したように、ユダヤ人にどのくらい「主権」があったのか定かではない所があります。(略) 宗教的・寓話的な解釈はさておき、歴史的事実として、いったいこの人はなぜ処刑…

ふしぎなキリスト教  5 「人の子」の意味

「H 福音書をよく読むと、イエスを「神の子」だと明言していないんです。ヨハネ福音書は明言しているが、これは後から書かれたので、ちょっと違う。マルコ、マタイ、ルカの三つの福音書(共観福音書)は、イエスを「人の子」と言っていて、これはメシアのこ…

ふしぎなキリスト教  4 イエスは神なのか、人なのか

「O アマテラスやスサノオがイザナギの子であるのと同じように、イエス・キリストはヤハウェの子なのか。しかし、そうすると、二人の神がいることになってしまって、一神教の大原則に反することになります。(略) H マトリューシカという人形があるでしょ…

ふしぎなキリスト教  3 奇蹟の真相

「O おそらく一番多いのは、病気治しの奇蹟。これに関しては、すべて文字通りに受け取れるかどうかは別にして、かなりの 部分で実際に相当することがあったんじゃないかと思います。 イエスにはやっぱり、ある種のカリスマ的な力があったでしょうから、現に…

ふしぎなキリスト教  2 なぜ福音書が複数あるのか

「O しかし、厳密に言えば少しずつ違うんですね。とくにヨハネの福音書は、他の三つとの相違がかなり大きい。(略) これらの福音書がどのような順番で、どのくらいの時期に書かれたかは、厳密な考証によってわかっています。最も古いのがマルコで、マタイと…

ふしぎなキリスト教  第2部 イエス・キリストとは何か 1 「ふしぎ」の核心

「O さて、まず非常にシンプルなことを確認させてください。新約聖書には、最初の方に福音書というのがあって、そこにイエス・キリストがどういう人か、どういうふうに生まれてきて、どういうことをやって、どうやって死んだかということが書かれている。(…

ふしぎなキリスト教  16 意識レベルの信仰と態度レベルの信仰

「O 学生と宗教や宗教社会学について話している時、彼らがつまずいていると思う箇所は、非常に素朴なところなんですけど、キリスト教とかユダヤ教を「信じている」という心の状態がなかなか思い描きにくいようです。(略) つなり、近代的な世界観を基本のと…

ふしぎなキリスト教  15 奇蹟と科学は矛盾しない

「H 世界はGodが創造したあと、規則正しく自然法則に従って働いている。誰も、自然法則を一ミリでも動かすことは出来ない。その意味で、世界はすみずみまで合理的である。でも必要があれば、例えば預言者が預言者であることを人々に示す必要があれば、Godは…