読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-06-02から1日間の記事一覧

ふしぎなキリスト教  3 ローマ・カトリックと東方正教

「O さて、ここまで「キリスト教」と一括して呼んできましたが、ほんとうは大きく二つの流れがあることを押さえておかなければなりません。 日本人がキリスト教についてイメージするときに、どちらかというと中心にあるのは、カトリックですね。 これは、ロ…

ふしぎなキリスト教  2 教義は公会議で決まる

「H 一神教の特徴は、「人間のもの」と「神のもの」を厳格に区別する。そして、「人間のもの」に権威を認めないことです。ところが、どうしてもある「解釈」(人間のもの)を下さないと教会が集団としてまとまらなくなる。ではどうする? 聖書の編纂はすんで…

ふしぎなキリスト教  第3部 いかに「西洋」をつくったか  1 聖霊とは何か

「O キリスト教は成立後、いろんな形で社会に浸透し、人々に影響を与えながら、言ってみれば「西洋」を作って行きました。しばしばいわれる「グローバリゼーション」も含めて、近代化というのは、見方によっては地球的・人類的な規模の西洋化みたいなところ…

ふしぎなキリスト教  19 初期の教会

「O 高校で世界史を勉強していれば、ローマのコンスタンティヌス帝が313年にキリスト教を公認し(ミラノ勅令)、392年にテオドシウス帝が国教化したことは知っているわけですけど、それはどういう経緯だったんですか? はじめ、ローマ帝国はキリスト教…

ふしぎなキリスト教  18 キリスト教をつくった男・パウロ

「O さて、もう何度か言及されているけれど、まだ十分に主題になっていないのはパウロですね。実は、ぼくらはすでに、パウロが言ったこと、パウロの作った教義を前提にしながら、キリスト教について論じています。 考えてみると、キリスト教をキリスト教にし…

ふしぎなキリスト教  17 不可解なたとえ話3 マリアとマルタ・カインとアベル

「O まだまだあるんですが、よろしいですか?(略) H どうぞどうぞ。 Oそれは「マリアとマルタ」の話です(ルカ10章)。(略) そうしたらイエスは、マルタに「お前はどうでもいいことばっかり気にしている」「大事な事は一つだけだ、マリアはいい方をと…