読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-06-03から1日間の記事一覧

ふしぎなキリスト教  7 ギリシア哲学とキリスト教神学の融合

「O 僕らは今、キリスト教の影響について考えています。しかし、それを考えるには、第一部の最期に議論したように、意識レベルでの信仰だけを見ていてはダメなんですよね。(略) 私はまったく宗教に関心がないよ、教会には行かないよ、と言っていても、無意…

ふしぎなキリスト教  6 イスラム教の方がリードしていた

「O すでに何度も話題になっていますが、イスラム教は、一神教の伝統の中では、最後に出てきたものです。(略) 非常に大づかみな印象ですが、僕には、キリスト教よりイスラム教の方が明快だし、首尾一貫性が高いように見えます。(略) 聖典に関しても、新…

ふしぎなキリスト教  5 聖なる言語と布教の関係

「O ローマ教会は典礼言語をラテン語に限りました。(略) ところで、聖なる言語と布教について考えてみると、対照的な二つの戦略があるように思います。(略) 整理すると、一方の極に現地語をどんどん使って布教をしていった東方正教があり、他方の極には…

ふしぎなキリスト教  4 世俗の権力と宗教的権威の二元化

「O この対談の主題、つまり近現代を規定した主要な因子としての西洋という主題との関係では、西側のキリスト教(カトリック)の方が関心の中心になります。今日振り返ってみると、それだけ、西側のキリスト教が定着した地域の文化の歴史的な影響力が圧倒的…