読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-06-05から1日間の記事一覧

ふしぎなキリスト教 あとがき

〇 「ふしぎなキリスト教」のメモを終わります。 最後に、橋爪大三郎氏の「あとがき」もとても良かったので、少し抜き書きします。 「あとがき なぜ、日本人は、キリスト教を知らないといけないのか。キリスト教を理解すると、どういういいことがあるのか。 …

ふしぎなキリスト教  17 キリスト教文明のゆくえ

「O 言い換えれば、僕らは、自覚しているかいないかは別として、キリスト教的な世界観が深く浸透した社会を生きているわけです。 それでは、今後、キリスト教の影響を受けているこの社会はどうなるのか。これが最後にお聞きしたい質問です。(略) そういう…

ふしぎなキリスト教  16 無神論者は本当に無神論者か?

「O 神を信じてはいないと信じていることと、実際に信じていないこととは別のことではないか。そう考えると、無神論とは何か、ということはけっこう難しい問題になります。 橋爪さんは、宗教社会学についての著書の中で、宗教とは何かということについて、抽…

ふしぎなキリスト教  15 近代哲学者カントに漂うキリスト教の匂い

「O カントは18世紀から19世紀にかけて生きた人です。(略)フランス革命の同時代人であり、典型的な近代哲学者と言っていいでしょう。(略) さて、カントは、ものすごく厳格なプロテスタントでした。生まれ育った家庭も、厳格なプロテスタントだった。…

ふしぎなキリスト教  14 芸術への影響

「O もっと具体的に言えば、絵画における遠近法とか、音楽における調性や平均律。こうしたものは、直接的には宗教的な価値を持っているわけではないし、キリスト教そのものよりもずっと新しい。それらは、西洋で生まれ、世界中に受け入れられて行きました。 …

ふしぎなキリスト教  13 世俗的な価値の起源

「O 例えば、主権とか、人権とか、近代的な民主主義などは一般に、宗教から独立の、あるいは宗教色を脱した概念だと見なされている。実際、イスラム世界のどこかの国が、イスラム教に忠実な制度や政策をとると、西洋をはじめとする諸国は「そんな神権政治の…