読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-12-26から1日間の記事一覧

一下級将校の見た帝国陸軍(組織の名誉と信義)

「第三が部隊の名誉、特に、朝夕顔を合わせる部隊長の信頼を裏切りたくないという気持ちである。軍隊の表も裏も知り尽していた部隊長が、見て見ぬ振りをしているぐらいのことは私でもわかる。 そして「山本なら、絶対に口を割らん」と思っていることも明らか…

一下級将校の見た帝国陸軍(組織の名誉と信義)

「武藤参謀長の顔を見て、すぐ「彼だな」といった一種の緊張を感じたもう一つの理由は、全焼で「軍の名誉」と記した、その名誉に関するある噂であった。ま 前にも記したようにこのカランバン収容所群の中には、われわれが「未決」とか「一コン」とか読んでい…