読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

哲学的自伝

哲学的自伝

〇ヤスパースの著作の主要関心 ・人間の真のあり方は、限界状況で自覚される。極限的な物事に目をふさがない。 ・自明なものの限界を踏み越えたひとつの交わりへのあこがれ 「このような方向(限界状況の経験と交わりの開明)のいずれにおいても、私は終わり…

哲学的自伝

「今日では、特定宗派的には信仰をもたぬ若いひとびとはおびただしい数に達することが考慮さるべきであります。この事実が非難されようがされまいが、このような青年にとって哲学とは、彼のもろもろの信仰可能性を照明する唯一の場なのであり、彼がこのよう…

哲学的自伝

「第一次大戦後もなお依然として、私は神学に少しも興味をもちませんでした。(略)それでも神学を眼中に置かぬなどとは、結局不可能だとわかってまいりました。」 「ある日のこと、自分が論じている物事は、それ自体で神学を要求しているのだと、完全に自覚…

哲学的自伝

「私は<哲学>が出た後の1931/32年冬講義では、私の哲学的論理学の基礎概念であります<包括者>を展開し、フローニンゲン大学招聘講義<理性と実存>(1935年)においてはじめて、公にこれについて語ったのであります。」 「問題なのは、古来実…

哲学的自伝

「個人の自由な活動を許すのが我慢ならない者は、自由と同時に想像力と大学の精神をも、破壊せずにはおかぬでしょう。」 「しかし1914年(私は31歳でした)、戦争の勃発とともに事情は一変しました。 歴史の地盤は激しく振動しました。長い間確実と思…

「哲学的自伝」

ヤスパース著「哲学的自伝」を読んでいます。 引用文は「 」で、自分の感想は〇でメモします。 「しかし科学的認識だけでは、心は満たされませんでした。真に科学的であるとは、おのれの限界を知っている批判的な知であります。(略)このとき私の脳裏に稲妻…