読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

漆黒の月の宴

仲障と対面した秀麗が、燕青や悠舜を「信じ」仲障の脅しに一歩も引かない、という

カッコイイ場面。

でも、本当に信じるって難しいなぁと思う。

少し前には、あの克洵が

「自分は弱い。裏切るかも…」と言い、

影月は、それはあなたの問題です。と答えた。

人間は弱い。自分も弱いし人も弱い。そんな人間を信じるって、難しいなぁと思う。

それはあなたの問題です。と相手の気持ちを切り離して、

自分の問題としては信じる、とすることなら出来るんだろうけれど、

自分が願ったように相手も行動してくれると信じるのって、

相手だって、「信じられても困る…」と思う場合もありそうで、

難しいと思ってしまう。


克洵「どこまでもどこまでも追いかけて、あの人が行った道を追いかけて、

  いつか同じそらの遥か彼方を望もうと努力することなら出来る。」


ここを読んで、あの遠藤周作の「沈黙」の中に出てくる、キチジローを

思い出した。