仲障と対面した秀麗が、燕青や悠舜を「信じ」仲障の脅しに一歩も引かない、という
カッコイイ場面。
でも、本当に信じるって難しいなぁと思う。
少し前には、あの克洵が
「自分は弱い。裏切るかも…」と言い、
影月は、それはあなたの問題です。と答えた。
人間は弱い。自分も弱いし人も弱い。そんな人間を信じるって、難しいなぁと思う。
それはあなたの問題です。と相手の気持ちを切り離して、
自分の問題としては信じる、とすることなら出来るんだろうけれど、
自分が願ったように相手も行動してくれると信じるのって、
相手だって、「信じられても困る…」と思う場合もありそうで、
難しいと思ってしまう。
克洵「どこまでもどこまでも追いかけて、あの人が行った道を追いかけて、
いつか同じそらの遥か彼方を望もうと努力することなら出来る。」
ここを読んで、あの遠藤周作の「沈黙」の中に出てくる、キチジローを
思い出した。