読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

心は藍よりも深く

秀麗を運んできた人は劉輝!

この上なく嬉しくなる展開♪

でも、そこでの会話がいつもの秀麗と劉輝の会話で

ニコニコしてしまう。

こういうのがあるから少女小説って好きなんです。

でも、この劉輝の台詞って、何かに似てるなぁってずっと考えていたのですが…

あの「バカボン」のパパのしゃべり方に似てませんか?

「これでいいのだ」

心理描写は胸が痛くなるほど繊細なのに、少し外してあって、

笑っちゃう感じが、すごいなぁって思います。

そして、すごいなぁと思ったのは、もう一つ。

今回は、悠舜と劉輝の出会いがあるのですが、そこで、悠舜は、

例え誰もが主上の元を去っても、(自分は)心からお仕えしますと約束する。

その言葉を受けて、劉輝は…

「片手で目を覆う」と。

泣いてるんですよね…。

すごくさりげない描写で、まるで映画のワンシーンのように

心に残る。

すごいなぁって思います。

しかも、この悠舜を求め続ける劉輝の気持ちは、最後のあの「骸骨を乞う」の

中に、詳しく描かれていて、

この物語が書かれていたのが、2007年。骸骨を乞うは、2014年だったと

思うので、7年経ってるんですよね~

大河ドラマ」のような雰囲気がある、と以前にも書いたのですが、

この物語って、時間を経てしっかり続いていくので、最初から相当

しっかり構想を練ってたのかなぁって思っちゃいました。