「この歳になると、甘酸っぱい昔の思い出を聞かされることほど嫌なモノはない。」
ああいうのは大事にとっとくんでなく、その場でとっとと食べて腹におさめ、
ほじくり返さないべき…
すごいイイなぁって思う。
以前もここを読んでそう思ったのかなぁ。
この「ナマモノ」って言い方がすごくイイ、って思った記憶がある。
あと一点。
悠舜が凜を想って、「どうして女の人はそんな優しさを、なんでもない顔をして
出来るのか」と考えるシーン。
本当にこの物語は、メチャメチャ理想的な女の人が登場する。
どこかにそんな素晴らしい女の人はいるのかもしれないけれど…
でも、少なくとも並みの世界で生きてる私の周りには
あまり居ないような気がする。
まず絶対に自分はそんなこと出来ないし…。
「少女」がこんな物語を読んで、こんな女の人や男の人を思い描いて
自分の将来を夢見るとしたら…
相当に罪深い小説だと想う(^^;。
でも、絶対にこんな人は居ないって知ってる私のような
年寄りが、こんなきれいな物語の空気を吸って
元気をもらうのは、ありだよね~
って思います♪