読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

隣の百合は白

「おまけのショートショート

幸せのカタチ

百合は黎深で幸せなのか…

物語に感情移入しすぎたせいではないと思うのですが。

何故こんな我侭で優しくもない最低の夫と一緒で幸せなのかについて、

すごく私自身の感じと似てるような気がしました。

うちの夫はここまで酷くはないけれど(^^;

でも、少なくとも「夫」としてどうか、となると、

私に合わせてくれる、というところがほとんどありません。

友人、知人の夫さんの話を聞くと、お弁当を作ってくれるとか

帰りが遅い時は、湯たんぽを入れておいてくれるとか、

いう話を聞くのですが、うちの場合、先ず絶対に100%考えられません。

自分がしたくないことは絶対にしない。

で、面倒くさいことは絶対にしないので、私を思いやって何かをするということは、

まずない。

でも、私が居なくても多分それなりにやって行く。

相手が誰でも、よっぽど酷い人でない限り、誰とでも仲良く

夫婦をやっていける人だと思ってます。

この「地獄の沙汰も…」の中で百合も何度も言ってました。

「自分がいてもいなくても黎深はどうってことない」と。

うちの夫にもそんな感じがあります。

面倒くさいことが嫌なので、私がいる限り、とことん私を利用しようとするけれど、

私の存在理由は、「利用価値がある」ということだけ、のような

雰囲気があります。

そこが黎深とそっくり(^^;。

じゃあ、私はそんな夫と一緒にいて不幸なのか、と言われると、

そうでもありません。

私の場合、一番苦手なのは、相手の顔色を伺わなければならない状況です。

相手もこちらの顔色を見る人、となると互いに気を使いあって疲れてしまいます。

そういう気遣いをしなければならない相手との暮らしは、辛いと思います。

その点、少なくともうちの夫は真っ直ぐに我侭なので、

心の裏を読む必要がなくて助かります。

ちょっと「猫」の感じがあります。

「犬」だと散歩をさせてあげなきゃならないし、私が犬のリーダーになって、

色々しつけをしてあげることで、犬との信頼関係や愛情を育てる必要が

あるようですが、猫だとただただ猫っかわいがりしていれば、猫も

一日勝手に一人で好きなようにしていて、とても楽です。

私の場合、多分夫のようなあまりちゃんとしてない夫だからこそ。

あまりちゃんとしていない私も気楽に一緒にいられて、

幸せなんだと思います。

幸せのカタチ、色々だなぁとこの歳になってしみじみ思います。