前回、この彩雲国物語を読んだ時にも感じたことなのですが、
この小説、マンガモードになったりシリアスモードになったり、
一粒で二度おいしい路線を狙ってる感じがありますよね~
あまりにも、文章の雰囲気が違いすぎて、
2人の別人が書いてるの?と思ったこともあります(^^;
しかも、「王様とお姫様は結ばれて幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」
ではない物語だから面白いんでしょうね。
今度は、バッタによる蝗害です。しかも、その対処で王様(国試派)を失墜させ、
貴族派の立場を盛り返そうとする策略が練られている。
本来、国民が被害者になる災害においては、
為政者が一丸となって対処して欲しい所ですが、だいたいそうはならない。
国民そっちのけで、その災害を利用し、自分たちの力の増強を、狙うわけですね。
前回読んだ時には、この旺季がこんなにも劉輝に敵対しているとは、
認識せずに読んでいました(^^;。
秀麗と劉輝の気持ちばかりに気をとられ、あとは適当に読み飛ばしていたのかなぁ。
今回読み直して、良かったと思います。
司馬迅の主は誰なのか。鳳麟の悠舜はどうなっていくのか。
凜は悠舜にとって、自分本来の人生を送るためには邪魔な存在なのか。
身体を乗っ取られた秀麗はどうなるのか。
一応最後まで読んで、結末は知ってるのですが、
忘れている部分も多くて、読みながら、
作者は一体この先どう収束させるのだろう、と心配になります(^^;。