読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

哲学的自伝

「政治的結論をもたぬ哲学は存在しないという、確か数千年来自明であって、ただわずかの間忘却されていたにすぎない見解がありますが、これがこの十年ばかりのうちに、私の場合にもやはり優勢となりました。」

「政治的思惟をともなわぬ、いかなる偉大な哲学も存在しません。(略)
ある哲学の真価は、その政治的態度の取り方でわかるのであります。」


「ナチズムやボルシェヴィズムが、哲学に精神上の不倶戴天の敵を見たのは
偶然でなかったのであります。」

「それ以来私は、どの哲学者に対してもかれの政治的思想と行為を取り上げて調べ、哲学的精神の歴史を貫いて、このような思惟が、堂々たる立派な力強い一本の流れを
なしているのを認めるのです。」