読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

サピエンス全史 下

「<ネアンデルタール人の復活>  だが、ネアンデルタール人で終わりにする必要さえないのではないか? 神の製図版にまでさかのぼって、もっと優れたサピエンスを設計すればいいではないか。

ホモ・サピエンスの能力や欲求、欲望には遺伝的基盤があるし、サピエンスのゲノムはハタネズミやマウスのゲノムより複雑なわけではない(マウスのゲノムには約25億個の核酸塩基が含まれているのに対して、サピエンスのゲノムには約29億個の核酸塩基が含まれている。つまり、サピエンスの方が、わずか16パーセント多いにすぎない)。」


「たしかに、それを成し遂げるだけの才覚を私たちはまだ持ち合わせていないが、私たちが超人を生み出すのを妨げる、克服不可能な技術的障害はないように見える。

主な障害は、倫理的な意義や政治的な意義であり、そのせいで人間についての研究の進展が遅れている。(略)

たとえば、健康な人の記憶力を劇的に高める余禄まで伴うアルツハイマー病の治療法を開発するとしたら、どうなるか? それに必要な研究を止められる人などいるだろうか? そして、その治療法が開発された暁には、その使用をアルツハイマー病の患者だけに限り、健康な人がそれを使って超人的な記憶力を獲得するのを防ぐことのできる法執行機関など、あるだろうか?」


「だが、あまりにホモ・サピエンスに手を加え過ぎて、私たちがもはやホモ・サピエンスではなくなる可能性はある。」