読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

日本はなぜ敗れるのか _敗因21か条

『現地自活研究指導班の誕生   有富参謀、鈴木参謀と横穴の中で会談した。有富「もう糧秣はほとんどない。この危機を切り抜けるには密林の中の植物を食べる以外にないと思うが、いかに」 自分「全くその通りと思います。それで、入山依頼この地帯の食用植物の研究をやってきました」(略)


ここでの仕事は食用野草の講習、丸八ヘゴだけを食べた時の試験、黒ヘゴの食用化、ヘゴの立木調査及分布調査等を主として行った。まるで動物実験のモルモット部隊だ。』

『現地物資利用講習要旨  当時の糧秣運搬は米と塩だけに主力をおいていたので、兵隊たちは少しばかりの米だけで副食なしでいた。栄養失調、脚気患者が続出していた。戦力の保持上というより生命維持をするには、どうしても各人が自発的に現地物資をできるだけ多く食べねばならない。このジャングル内の現地利用物資をあげれば次のとおりである。

動物質=渓流のドンコ、エビ、カニ、オタマジャクシ、ウナギ、ニナ、タニシ、トカゲ、トッケイ、オオトカゲ、蛇、蛙、カタツムリ、ナメクジ、猿、鳥類(インコ_その他)、野猪、鹿、犬、猫、鼠、虫類ではコガネムシ、バッタ、蜂の子、コウロギ、カミキリの幼虫、蝉等

植物質=デンキイモ、ヤマイモ、バナナ、バナナの芯、檳榔樹の芯、筍、春菊、水草、サンショウ草、丸八ヘゴ、秋海藻、藤の芯、リンドウの根、キノコ、ドンボイ(紫色の実)等


煙草の代用=水苔、谷渡り、パパイヤの葉、イモの葉

木の皮染め=白シャツ等目に付き易い物を染色するには木の皮をむき煎じ詰めた液に、シャツを浸し灰汁で固定させる方法

焚き付け=雨ばかりのジャングル内の生活で火を焚きつけるのは容易の業ではなかった。アチートン(竹柏ニ似た木)の樹脂は良く燃えるので、これを集めて利用する事


以上の事を各部隊並びに倉敷紡績の連中に講習した。』


「「ドロナワ」「という言葉がある。しかし太平洋戦争とは、圧倒的な敵の攻撃を前にしてイモを植える戦争だった_もしこれが戦争といえるならば。だが、イモを植えれば飢えが解消するわけではない。その間、食えるものは何でも食い、生き残る者だけが生き残るということになる。」