読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

サピエンス全史  上<「クシム}という署名>

「(略)この初期の段階では、書記は事実と数に限られていた。仮にシュメール人の傑作小説などと言うものがあったとしても、それが粘土板に記されることはけっしてなかった。」



「私たちの祖先が残した最初期のメッセージには、たとえば、「二万九〇八六 大麦 三七カ月 クシム」などと書かれている。」


シュメール人は、自分たちの書記体系が詩歌を書くのにはふさわしくないことを気にしていなかった。(略)コロンブスアメリカ大陸に到来する以前のアンデスの文化など、一部の文化は、その歴史を通して不完全な書記体系しか使わず、その書記体系はシュメールの書記体系とは大きく異なった。


実際、あまりに異なるので、まったく書記体系などではなかったと主張する人も多いだろう。それは粘土板に刻まれたり神に書かれたりするのではなく、色のついた縄に結び目を作って記すものだった。これをキープ(結縄(けつじょう))という。」