読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

ふしぎなキリスト教  2 一神教のGodと多神教の神様

「O 考えてみれば、神さまはたくさんいる方が普通ですよね。神様をたくさん持つ共同体の方が、歴史的には、圧倒的に多かった。結果的には一神教の伝統を持つ社会が地球を席捲したので、神様は一人というのが一般的になりましたけど、もとを正せば、神様をたくさん持つ共同体がいくらでもあった。現に日本でもそうで、やたらと神様がいます。」


「H 日本人は、神様は大勢いた方がいい、と考えます。
何故か。「神様は、人間みたいなものだ」と考えているからです。神様は、ちょっと偉いかもしれないが、まあ、仲間なんですね。友達か、親戚みたいなもんだ。友達なら、大勢いた方がいい。友達がたった一人だけなんて、ろくなやつじゃない。
で、その付き合いの根本は、仲よくすることなんです。

おおぜいと仲よくすると、自分の支えになる。ネットワークができる。これは日本人が、社会を生きて行く基本です。このやり方を、人間じゃない神様にも当てはめる。すると、神道のような多神教になる。」



「H Godは、人間と、血のつながりがない。全知全能で絶対的な存在。これって、エイリアンみたいだと思う。だって、知能が高くて、腕力が強くて、何を考えているかわからくて、怒りっぽくて、地球外生命体だから。godは地球も造ったぐらいだから、地球外生命体でしょ?」



「O 丸山は、宇宙の起源を説明する論理は三つある、と述べています。(略)この丸山の類型でも、日本とユダヤキリスト教は反対の極にあります。」



「H でもこれでは、いかにもよそよそしい。そのよそよそしい関係を打ち砕こうと、イエス・キリストは「愛」を述べて、大転換が起こるんです。それまでは、こういう厳しくてよそよそしい関係が、基本だったと理解しておかなければならない。」