読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

旧約聖書 伝道の書(コレヘトの言葉)

〇 青春期、自己流に聖書をかじり始めた時、最初に心に残ったのが、
この「伝道の書」でした。聖書と言えば、「善いことが書いてる本」と漠然と思っていた私は、こんなにも悲観的な言葉が並んでいるのに圧倒されました。

そして、その頃の自分の気持ちに近いものを感じて、聖書に興味を持ちました。

全部は載せられないと思うのですが、少しだけ読み返してみたくなりました。
あの頃読んだ「1955年改訂版の聖書」で読みたいと思います。
今は、「新共同訳」になって、「コレヘトの言葉」と訳されています。

「伝道の書

第一章

ダビデの子、エルサレムの王である伝道者の言葉。
伝道者は言う、
空の空、空の空、いっさいは空である。
日の下で人が労するすべての労苦は、
その身になんの益があるか。
世は去り、世はきたる。
しかし地は永遠に変わらない。
日はいで、日は没し、
その出でた所に急ぎ行く。


風は南に吹き、また転じて、北に向かい、
めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。
川はみな、海に流れ入る、
しかし海は満ちることがない。
川はその出てきた所にまた帰って行く。
すべての事は人をうみ疲れさせる、
人はこれを言いつくすことができない。
目は見ることに飽きることがなく、
耳は聞くことに満足することがない。
先にあったことは、また後にもある、
先になされた事は、また後にもなされる。
日の下に新しいものはない。

「見よ、これは新しいものだ」と
言われるものがあるか、
それはわれわれの前にあった世々に、
すでにあったものである。
前の者のことは覚えられることがない、
また、きたるべき後の者のことも、
後に起こる者はこれを覚えることがない。

伝道者であるわたしはエルサレムで、イスラエルの王であった。わたしは心をつくし、知恵を用いて、天が下に行われるすべてのことを尋ね、また調べた。これは神が、人の子らに与えて、ほねおらせられる苦しい仕事である。わたしは日の下で人が行うすべてのわざを見たが、みな空であって風を捕えるようである。


曲がったものは、まっすぐにすることができない、
欠けたものは数えることができない。
わたしは心の中に語って言った、「わたしは、わたしより先にエルサレムを治めたすべての者にまさって、多くの知恵を得た。わたしの心は知恵と知識を多く得た」。


わたしは心をつくして知恵を知り、また狂気と愚痴とを知ろうとしたが、これもまた風を捕えるようなものであると悟った。
それは知恵が多ければ悩みが多く、
知識を増す者は憂いを増すからである。」