読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

私は女性にしか期待しない

「Ⅲ 男のしていること
男の約束
子どもの時から知っている娘さんが、3年前結婚しました。当時26歳で、大学を出てからずっと商社につとめていました。
結婚に踏み切った理由のひとつは、相手が、
「キミ、働いていていいんだよ」
と言ってくれたからでした。31歳で、有名な大学を出た銀行マンでした。



ところが3年たった今、彼女は専業主婦になって2歳の坊やを育てています。
こういうケースは案外に多いようです。別に男の方がだましたというのでありません。
男は共働きもいいと思っていたのでしょう。はじめから専業主婦希望の娘さんよりも、共働き希望の娘さんの方が、しっかりしていると考えたのも事実だと思います。
(略)



彼女は結婚して、赤ちゃんができたあとも、仕事を続けるつもりでいました。商社のほうも、結婚や出産を理由に辞めさせませんでした。商社には、子どもを育てながら、勤めている先輩もいるにはいました。


産休明けには、少し遠いのですが、保育園に赤ちゃんをたのんで、勤め始めました。彼の方も初めは、共働きでやって行けると思ったのですが、実際になると、とても続けられないことがわかりました。朝、保育園に赤ちゃんをつれていく仕事は、毎日かわりっこにやっていましたが、銀行の残業が多くなって、遅くなると、朝起きられません。朝送り届けて、夜迎えに行くのが彼女だけの仕事になりました。


保育園が公立で5時までしかあずかってくれないので、彼女の残業のある日は、知人に頼んで迎えに行ってもらい、彼女の帰るまであずかってもらうことにしました。
そのお礼も出さねばならず、疲れるのでタクシーに乗ることが多くなって、月給の大半が消えていくことになりました。


副食の材料は、まとめて買いにいって冷蔵するのですが、急に買わねばならぬものも出来ます。彼は袋をさげて買い出しにいくのが、どうしてもできません。母親が専業主婦だった家庭に育った彼は、共働き家庭の父親の役を全然知らなかったわけです。


約束の共働きには、夫のほうが先に音をあげました。悪意のない契約違反です。
自分に経験のない共働きを男が約束しても、額面通りには、受け取れません。」


〇 うちと似てるなぁと思いながら、読みました。うちも、もともとは、共働きをするつもりで結婚しました。商社でも、銀行でもありませんが、私の職場は、結婚、出産で仕事を辞めなくても良い恵まれた職場でした。

でも、これは以前も書きましたが、あずかってくれるおばさんに、不信感を持ってしまったのと、うちの夫も家事・育児には、一切タッチしない人でした。
ある日、私が体調を崩し、布おむつの洗濯が間に合わず、夫に仕事帰りに紙おむつを買ってきてほしい、と頼みました。それで、大喧嘩になりました。

自分に買い物をせよとは何事か、という言うのです。共働きには、賛成したが、家事・育児を手伝うつもりはない、と。

今は、ネットスーパーなどで、色々なものを自宅まで届けてもらえます。あの頃、それがあれば、どれほど助かったか、と思います。

(夫に対しては、色々言い分がありますが、私自身も、かなり歪な性格なので、お互いさまだと思いました。言いたいことはしっかり言って、夫にも成長してもらおうと、頑張りました。

直感で感じていたことは、以前書いた「一緒に居てもひとり」にあったことと、似ています。)