読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

天皇の戦争責任

加藤典洋 橋爪大三郎 竹田青嗣 著 「天皇の戦争責任」を読みました。

とても、厚い本です。内田樹氏の「街場の天皇論」を探している時に、たまたま見つけて、橋爪大三郎さんの本だったので、読んでみたいと思いました。

 

また、加藤典洋氏のお名前は、あの原発事故当時、ネット上で何度か見かけて、いいことを言うなぁ、と思っていました。でも、著書は一冊も読んだことがありません。

 

天皇の戦争責任」などというテーマは、私のようなものが取り組めるような生易しいものではないと、最初からわかっていたので、多分途中で投げ出すに決まっている、と思いましたが、それでも、ほんの少しでも、興味を惹かれる部分があれば、いいじゃないか… とダメもとで読み始めました。

 

確かにとても難しく、三分の二位は、飛ばしながら読んだのですが、「昭和天皇の研究」「街場の天皇論」で、多少「天皇制への関心」が芽生えていたせいか、興味深く読めた所も多くあって、難しくわからないなりに、とても良い本だなぁ、と思いました。

 

というのも、この加藤氏、橋爪氏、竹田氏の議論が、良いのです。著名人の議論と言えば、あの田原氏の朝まで生テレビなどを思い出すのですが、私は最近はあの番組はもう見たくありません。頭がついて行けない、ということなのでしょうけど、心が苦しくなってしまい、嫌な気持ちだけが残ります。

 

でも、この三人の議論は、きちんと主張し、違いは違いとして曖昧にしようとしないのに、そのベースにとても真摯な誠実なものがあって、心打たれました。

ほんの一部だけでも、メモしておきたいと思います。