「藍より出でて青」の最後、
何度も何度も劉輝はそうして念を押した。そばにいなくてもいい。
どうか忘れないで、変わらないで、跪かないで、名前を、読んで欲しい ―
読んでいて切ないなぁって思う。
そんなあなたに、いつだって私はひどいことしか言ってあげられない。
この心がどんな想いに染まっても、返せる言葉は一つしかないのに。
「…私じゃダメなの…」
そして「紅梅は夜に香る」
碧珀明 「結局、矛盾してるんです。綺麗事が大好きで、自分の意思を伝えることが大好きで、世論に一番敏感で、玉砕上等で権力者に煙たがられる作品を率先してガンガンつくりまくる文人墨客をどうやったって政から切り離すことはできないんです。」
鋭いなぁって思う。
なのに…
慶張 「俺! 今日はお前に申し込みに来たんだ!」
秀麗 「…は? 何も受け付けてないわよ私」
笑いました。
慶張 「悔しくないのかよ、お前。最初から王とか高官に利用されっぱなしじゃん。
新米なのに一番最悪なとこに責任者として飛ばされてさ、失敗しろって言ってるようなもんだろ。…手柄だけ取り上げて、処分は全部お前になすりつけて切り捨てて。」
ほんとほんと!スッキリ!
面白いです。