読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

劉輝と静蘭

紫 戩華の息子の中で、生き残ったのは、この二人だけ。 清苑(静蘭)は殺して欲しいと願ったのに、戩華は殺さなかった。 しかも、自分が身代わりになって死んだ。 物語なのでしょうがないのだけれど、この戩華、さっぱりわけがわからない。 もっとしっかり後…

紫闇の玉座(下)

一粒で二度おいしい… シリアスの面とコメディーの面、 一人の人の二つの顔を並列で見せられてるような楽しいお話でした。 しかも、悲劇とハッピーエンド、両方の結末を味わうことが出来ました♪ 「疑ってるその最中でも、余が何を疑っているのか、途中でこん…

紫闇の玉座(下)

劉輝の物語。 悠舜が何を考えていたのか、やっと少し分かって来ました。 葵 皇毅と凌 晏樹、鄭 悠舜は、旺季を支持していた。 でも、その支持の仕方が少しずつ違っていた。 凌 晏樹は、旺季の願いを何でも叶える為に動く。 鄭 悠舜は、旺季の願う世界そのま…

紫闇の玉座(下)

またまた難しい言葉。 禅譲 : 中国における易姓革命観に基づく君主交代の一形式。天子がその位を世襲としないで、有徳の人にゆずること 劉輝 「余は旺季に禅譲する」 なるほど…。今読むととても納得出来ます。つまり、紫 戩華には 絶大なカリスマ性があった…

紫闇の玉座(上)

思えばこの物語、少女にとって「国語」の教材になりそうな本ですよね。 めちゃめちゃ難しい言葉が出てきます。 「あの焼けつくような瞋恚と殺意」 全然読めません(> <)。 瞋恚(しんい): 燃え上がる炎のような激しい怒り・憎しみ、または恨み。 「けざや…

紫闇の玉座(上)

この最終巻に至って、また一段と心に響く言葉が多くなってきました。 特に、この荀彧と劉 志美の間にある、言葉に出来ないわだかまりについては、 とても身につまされます。 身分とか世間的立場は荀彧の家柄の方が上であるらしい。 でも、劉 志美は荀彧の上…

紫闇の玉座(上)

司馬迅が監察御史より上位の侍御史! そういうことだったのか~とびっくり! じゃあ、旺季に「引き上げられて」葵 皇毅の下で働いていたということ? でも、どうしてもわからないのが、あの陸清雅と秀麗が殺されかけた時。 あの時の凶手は迅ではなかったのか…

紫闇の玉座(上)

楸瑛 「夢を見たいんですよ。現実になった夢を。あなたたち先を行くものの 現実は、私たちにとっての未来だ。追いかける価値のあるもので あってほしい。いつも。最後の最後まで。」 羽羽ははるか昔に、瑠花を時の牢から助け出した瑠花の愛する人。 でも、こ…

紫闇の玉座

「理性こそが強者の証。だが無力な人間は小鳥と同じく殺し合うまで戦う。… (略)…いまだ人間は烏以下の弱さと知能じゃ。」 烏は仲間の目玉だけはつつかない。だが小鳥同士を籠に放り込めば、 血だらけで殺し合う。 そんな話は知りませんでした。 でも、ゴミ…

蒼き迷宮の巫女

時の牢は本来はその強さを試す最終試練の場。 結果として、神力の幅が広がる。 秀麗を殺そうとしていたのは、瑠花がその身体を借りて更に生き延びるのを 阻止するため。 外と通じて縹家の情報を漏らしていたのは、立香。 司馬迅の主は旺季。 色々な疑問が一…

蒼き迷宮の巫女

「時の牢」の本来の目的は、異能の能力をアップさせるためのものだった? 珠翠の身体を乗っ取るために、心を殺すのが目的だと思ってました。 そしてギリギリセーフで楸瑛に助けられた途端、珠翠は自分の役割を 自覚したんですね~ 読者を引き付けて、次に連…

蒼き迷宮の巫女

珠翠の剣を楸瑛は避けない。 う~~~ん さすが少女小説!! 「泣いている女性には、殺されても無条件降伏なのが、 私の譲れない信条なので」 ニコニコしてしまう結末で、本当に良かった♪ (とは言え、まだ先があるようですけど) 「いつからか、ずっとあと…

蒼き迷宮の巫女

リオウ 「決して好きではなかった。認められない部分も、歪んでいると思う面も たくさんある。それでも、それだけではなかったのなら、知らなくてはならなかっ た。」 「……もし自分の何かが変わったというのなら、それは決して”外”に行ったからで はない。”…

蒼き迷宮の巫女

よくわからなかったことが、一つハッキリしました。 秀麗が死ねば、薔薇姫は蘇るということ。そして薔薇姫は、邵可や秀麗が いない世界でその後も生き続けるということ。 璃桜は、薔薇姫が居なくなってから20年間も、薔薇姫の消息を知らずにいて、 今は、秀…

蒼き迷宮の巫女

璃桜 「蝗害は放っておけば自然に終息する。そう、十年も経てばね。 十年なんてあっというまだよ。そう心配することもない。 人口が半分減るだけだ。それだって別にお前のせいじゃない。」 優しいだけじゃ政事は出来ない、という言葉が何度か出てきたけれど…

蒼き迷宮の巫女

志美 「あの頃は、なんと気楽だったことだろう。物事も、善悪も、何もかも 真っ平らで単純で、生きるか死ぬかの二択しかなくて。…(略)… それはとても楽だ。考えなくていい。悩まなくていい。動物と同じ。 人間じゃない楽さ。」 一度読んだはずなのに、ほと…

暗き黄昏の宮

前回、この彩雲国物語を読んだ時にも感じたことなのですが、 この小説、マンガモードになったりシリアスモードになったり、 一粒で二度おいしい路線を狙ってる感じがありますよね~ あまりにも、文章の雰囲気が違いすぎて、 2人の別人が書いてるの?と思った…

暗き黄昏の宮

いよいよ縹家です。 これもイマイチよくわからない…。子供のリオウがあんなにも「できた人」で、 羽羽のような素晴らしい人もいるのに、黒狼が最終的に目指したのは、 縹家を倒すことだった…。 縹家の中にも色々な人がいるってことなのかなぁ。薔薇姫は縹家…

黄梁の夢

「暗き黄昏の宮」を読み始めているのですが、 「千一夜」について、もう少し。 薔薇姫 「生きるためにきたのか、死ぬためにきたのか」 人間の半分は、彼女の問いより自分の答えを優先する。 う~~~ん…と思いました。 どういう意味なのか、私もわかりません…

黄梁の夢

「千一夜」読み終わりました♪ ハーレクィーンっぽく……なってますね~ と言ってもハーレクィーン、ほとんど読んだことないのですが(^^; 薔薇姫がこんなにも大雑把で「男らしい」のに嬉しくなりました。 そっかぁ 秀麗の「男らしさ」はこのお母さん譲りな…

黄梁の夢

黄葉 「例えばお前のいうとおり、「不思議な力」で片っ端から救ってやってたら ―もしかして人間って今頃滅亡してたんじゃねーの? ってこのごろ思う」 ここは鋭いなぁって思いました。 「その辻褄は必ず合う。生きとし生けるものはすべて、その因果律を知り…

黄梁の夢

「鈴蘭の咲く頃に」「空の青、風の呼ぶ声」を読み終わりました♪ 鈴蘭の君が清苑公子の母親。これは確かに読んだ記憶があります。 でも、この鈴蘭が、それほどの策謀家だったという所は、 すっかり記憶から抜けていて、あらためてびっくりしました。 第六妾妃…

黄梁の夢

少し戻って… 「黒蝶は檻にとらわれる」のあとがきに、 「人間くさく完璧でない面を見せるキャラたち…」とありました。 確かにすごく人間くさいほほえましさが満載です。 でも、一方私は、この物語の感想で、「神話のようだ」とも 書きました。神様のように「…

黄梁の夢

黄梁とは、キビのことだそうです。オオアワの別名となっていました。 その夢とは、どういうことなのかな。 芥川龍之介の「黄梁夢」というお話と同じような意味なのでしょうか。 (とは言え、私は今日まで、黄梁夢を知らなかったのですが。) 所詮生きるとは…

朱にまじわれば紅

「黒蝶は檻にとらわれる」を読み終わり、薔薇姫のことが気になって、 「朱にまじわれば紅」の薔薇姫を読み直しました。 それほど詳しいお話ではなく、おとぎ話のような物語でした。 秀麗が貴姫として後宮に入っていた時、 劉輝に繰り返ししてあげたお話。 「…