読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2022-01-01から1年間の記事一覧

論語の読み方 ― いま活かすべきこの人間知の宝庫 ―

「いずれの国、いずれの時代、いずれの体制であれ、秩序は常に形を伴う。 いわばこれが「礼」である。それは共産圏であれ同じであって、だれかがレーニン廟の上に立って私これを共産党政権が如何とも出来ないなら、その体制は完全に崩壊したと見てよい。」 …

論語の読み方 ― いま活かすべきこの人間知の宝庫 ―

「(略) 以上は、中島敦が「弟子」で描いた孔子である。おそらく孔子は、ここに描かれた像とあまり違わない人であったろう。この孔子は紀元前五五二年か一年に、中国のいまの山東省内の小都市国家「魯」の国に生まれた。 いわばソクラテスのように都市国家…

論語の読み方 ― いま活かすべきこの人間知の宝庫 ―

〇 2章以降の内容を載せます。 「2章 偉大なるリアリスト —孔子の素顔 — 乱世にひたすら秩序を求め続けた「偉人」の生涯 3章 「有教無類」 —生涯学び続ける精神 — 実人生を豊かにする知恵こそ「学問・教育」の本当の目的 4章 「礼楽」 — 人間社会繁栄の…

論語の読み方 ― いま活かすべきこの人間知の宝庫 ― (1章 いま、なぜ「論語」なのか)

「< 共通の古典の存在こそ、教育のバックボーン> (略) このように見ていくと、戦後とは一見、古典的素養に基く自律性皆無の膨大な「無規範人間」を生み出したように見えるし、この傾向が皆無とはいえない。(略) <なぜ、戦後の「論語批判」が的はずれ…

論語の読み方 ― いま活かすべきこの人間知の宝庫 ―

〇 しばらく「楽しい本」だけを読んでいました。 また少しずつ頭の体操をして行きたいと思います。 山本七平著「論語の読み方」を読んでいます。 山本七平は、敗戦の理由として、様々な問題を取り上げていました。 これまでメモした中にも、もう一度読み直し…

風と共に去りぬ

〇 風と共に去りぬを読みました。 最初に読んだのは、中学に入ってすぐの頃でした。 とても引き込まれ夢中になりました。 河出書房 キャンパス版世界の文学18 大久保康雄 竹内道之助訳。 今回で3度目です。 子育てで気持ちに余裕がなかった時期が過ぎ、 3…

エンド オブ スカイ

〇 雪乃紗衣著「エンド オブ スカイ」を読みました。 「彩雲国物語」でファンになり、「永遠の夏をあとに」で、ずっとこの人の言葉を読んでいたい、と思いました。 SFものは苦手なので、最後まで読み切れるかな…という不安はありましたが、 なんとかかんとか…

永遠の夏をあとに

〇彩雲国物語8巻「 心は藍よりも深く」を読み始めた所で、 雪乃紗衣さんが、「永遠の夏をあとに」という物語を出版しているのを知りました。 彩雲国物語はとても面白かったのですが、SF的なものは、イマイチ入り込めない方 なので、なかなか次の小説に手を…

彩雲国物語

PCの不調やその他の理由で、しばらく「本」から逃げていました。 というより、あの山本七平著「日本人とは何か」を読んでいるうちに、 私の中に生まれた疑念は、「私たちは結局変われないのではないか…」という気持ちでした。 あの太平洋戦争を乗り越え、私…

いかれころ

〇 三国美千著「いかれころ」を読みました。 読書は苦手だと何度か書いたのですが、これも出会いなのでしょうか。 たまたま目にした題名を見て、どういう意味だろう?と思ったので、 読んでみることにしました。 少し前に読み終わったのですが、結局「いかれ…