読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

熊太郎と熊次郎

告白の主人公熊太郎。そしてその主人公を窮地に陥れる極悪非道な熊次郎。 なぜ名前が似てるのか、気になっていました。 最初に読んだ時にも思ったことですが、特に考えもしませんでした。 多分、「面白み」の為じゃないかと。その程度に思ってました。 でも…

告白

いやぁ~ 面白いです! 二度目の返し読み。読み始めた頃は、十年前に読んだものなのに、 ほとんど覚えてる。と我ながら、それほどまでに印象深かったのか、 はたまた、まだまだ記憶力がしっかりしてるのか、とびっくりしたのですが、 半分より後は、もうほと…

告白

確か熊太郎は好きな人と結婚したはず、と思ってたら、 冨ではなく、縫だったんですね。 でも、私が思うに、熊太郎は幸せだと思います。 先日ここで紹介した「一緒にいてもひとり」の著者がヴィクトル・ユーゴーの 言葉として、「人生の至福とは愛されている…

告白

今日笑ったところ。 「そこまで考えぬと分からぬのであろうか。」 本当にね~(笑)と思いました。 熊太郎はしっかりと考える人ですよね。 そして、「ほんとうは」イイ人のように見えます。 例え誉められたいからにしても、人の為になることをしようと 考え…

告白

今日笑ったところ。 「熊太郎はここでこそ、「ちょう向こう行て休もか」というべきなのかと 思った。しかし向こうとはどこなのだ。とも思った。」 「慌てて、あわわ、筋が通っているが、川の水音が喧しくて聞こえなかったのか、 冨は、「え?」と聞き返した…

告白

内容は気持ちがヒリヒリするような、身につまされる辛いものなのに、 どうしてこんなに読みやすいんだろう、って思いながら読んでいます。 熊太郎が、野犬に追いかけられて、大声で助けを求めても、 誰も出てきてくれない。鍬で犬を殴りつけ、傷めつけても、…

告白

なかなか切ない状況が続きます。 以前読んだ時は、もっと軽い気持ちで読んでいたような気がするのですが、 今のこちらの精神状態も関係してるのかなぁ。 熊太郎は、相撲で相手の腕を折ってしまった。 これは全く熊太郎のせいではない。でも、折ったのは事実…

告白

告白という書名ですぐに思い出すのは、ルソーの本です。 あれも、最後まで読んだのかどうか、定かではありませんが、 でも、あれは本当にルソーの告白なんですよね。 そのことを考えてしまいます。 この告白にも町田康の告白が入ってるのかな?と。 もちろん…

告白

町田康著「告白」を読んでいます。 新聞に連載された時の挿し絵と共に、とても好きな小説でした。 またいつか読み返そうと思っていたので、楽しみにしていたのですが、 でも、最近は少し心配事があり、あまり読書という気分じゃありません。 そんな中で読む…

社会性の起源

大澤真幸著「社会性の起源」。 これも、雑誌「本」に載っているのを読んでいるのですが、面白いです。 特に、6月号の「約束と愛」はなるほどそうだったのか、と思えて 納得でした。 二者の間の葛藤を第三者が仲裁する為には、その第三者は、 どちらかに組す…

人生の四季

「私たちは大抵、「私は一度も絶望したことはありません」と主張しながら、 信仰の大冒険にはほど遠くみえる無気力な生活を送っている信者を おそらく知っていることでしょう。こういう人々とはちがって、古来最も 大きな役割を果たした信仰者たちは、自分が…

人生の四季 ―発展と成熟―

「私は精神科の医師という職業柄、人間が人生の途上で遭遇する数かぎりない 解決不能の難問を、他の人よりもたくさん知らされています。しかしその反面私は、 これらの難問は、充実した人生を歩もうとするときの単なる障碍物であるだけではなく 手助けでもあ…

人生の四季

ポール・トゥルニエ著「人生の四季」を読んでいます。 あの「鳩摩羅什」の中にあった「私は誰も軽蔑しない」という言葉で、 以前読んだポール・トゥルニエ「強い人と弱い人」を思い出しました。 「もし私の隣人が 私より強いならば、 私はその人を怖れる。 …