読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ギケイキ 2

「普通、家に上る時は沓を脱ぐ。土足で上がるという事はない。それが他人の家なら猶更である。同様に他人の邸内に入る時は馬から下りる。あたりまえの話だ。ところが弁慶は大黒に乗ったまま門をくぐり、そのまま庭に入って行った。庭や詰所には何人かの侍が…

ギケイキ 2

「それで説得されたのか、されなかったのか。あるいは全体的に義経寄りの世論を気にしてか、その後、私の処分は暫くの間、保留になった。 けれども頼朝さんの私に対する疑念と恐怖は払拭されることがなかったのだろう。なお面会は許されず、そこで私はあらゆ…

キゲイキ

〇 新刊本にはなかなか手が出せず、「キケイキ2」もかなり前に、図書館に予約しました。 やっと自分の番になり、読むことが出来ました。 読みやすくすぐに引き込まれました。 もうすぐ返さなければならないので、印象に残った言葉をメモしておきたいと思い…

死にゆく人のかたわらで

「すばらしきテイジンさん 亡くなる前の日、息苦しいというので”テイジンさん”に持ってきてもらっている酸素吸入器を、五リットルのものから七リットルのものにかえてもらうことになった。 この酸素吸入器というのは、数多の我が家に持ち込んだもののうち、…

死にゆく人のかたわらで

「第2話 最後の半日 とにかく、いまを絶望しないように 亡くなる前の日から「息苦しい」とは、言っていた。「死ぬかもしれない」とも言っていた。いま思えばあたりまえだ。中咽頭ガンの頸部リンパ節転移、いよいよ末期、身長一七五センチ、体重は四〇キロを…

死にゆく人のかたわらで 

「立派で使いやすいポータブルトイレ 金蔵はすでに口からはものが入らなくなっていて、生命維持のためのぎりぎりの高カロリー輸液を使っていたから、最後の日々は、食べることについてわたしが心配することはもうない状態だった。おしっこをどうするか、ウン…

死にゆく人のかたわらで

〇 三砂ちづる著 「死にゆく人のかたわらで」のメモをしました。

死にゆく人のかたわらで ―ガンの夫を家で看取った二年二カ月―

〇 三砂ちづる著「死にゆく人のかたわらで」を読みました。 この三砂さんについては、内田樹氏の「こんな日本でよかったね」の中に記されていたので、知りました。 義父母の介護をした時に、ポータブルトイレを使いました。 「しもの世話」は、実際にやって…

安倍官邸とテレビ

「安倍官邸とテレビ」を読み終わりました。

安倍官邸とテレビ

「(4)「誤った根拠による規制強化」を許すな 「表現の自由」へ向けたアピール 二〇一五年一二月一五日、私はジャーナリストの坂本衛氏、映画監督・映像ジャーナリストの綿井健陽氏と共同で、日本外国特派員協会において「放送法の誤った解釈を正し、言論…

安倍官邸とテレビ

「(3) 視聴者はどうすべきか テレビを「ほめる」ことの意味 それでは、我々視聴者は何をすべきか。 最も簡単かつ有効な方策は、テレビをほめることだ。 なにも、無理にほめることはない。「見てよかった」「ためになった」「感動した」と少しでも思えば、…

安倍官邸とテレビ

「(2) テレビは「オワコン」か メディア批判のベースとなる感覚 ネットなどでは、テレビは「オワコン」(終わったコンテンツ)とも言われる。 同様に「マスゴミ」という用語もネットユーザーの間で流布されてきた。 既存のメディア関係の辞典ではあまり扱…

安倍官邸とテレビ

「第五章 「表現の自由」は誰のために (1) そして誰もいなくなった? 二〇一六年四月の番組改編で、安倍政権に批判的、ないし過去にトラブルとなったテレビ番組のキャスターが次々と降板することとなった。 テレビ朝日系「報道ステーション」の古館伊知郎…

安倍官邸とテレビ

「(5) 自民党勉強会での「妄言」 オフレコだからでは済まされない 二〇一五年六月二五日に開催された、自民党の第一回「文化芸術懇話会」。安倍首相の側近議員を中心とする勉強会で、出席した自民党議員や講師をつとめた作家の百田尚樹氏が、数々の”妄言”…

安倍官邸とテレビ

「安倍官邸とテレビ」のメモをしました。

安倍官邸とテレビ

「政府・自民党の「反論」 このBPO意見書に対して、公表同日に高市早苗総務大臣が談話を発表し、「放送法の番組編集準則は、法規範性を有する」と反論。九日には菅官房長官が会見で同趣旨を述べ、谷垣禎一・自民党幹事長も同日の会見で「報道の自由があるか…

安倍官邸とテレビ

「(4) 前代未聞の「テレビ局呼びつけ」 個別番組についての事情聴取 二〇一五年四月一七日、自民党「情報通信戦略調査会」が、NHKとテレビ朝日の経営幹部を党本部に呼びつけた。「情報通信戦略調査会」は個別テーマごとに三〇を超えて設定された党内の調…

安倍官邸とテレビ

〇砂川浩慶著「安倍官邸とテレビ」を読み、メモをしました。

安倍官邸とテレビ

「「中立」「政治的公平」とは何なのか? (略) 今回の「お願い文書」には、次のような問題があります。 (1)「中立」という誤った考え方を放送局に要求……対立する両者から等しく距離を置き、どちらの味方もしない「中立」は、言論報道機関が必ず守るべき…

安倍官邸とテレビ

「組合は何をしているのか このような報道姿勢を、当事者であるNHK職員はどう感じているのだろうか。 二〇一五年八月に、NHKの組合である日放労の幹部と懇談する機会があった。特に番組制作に携わる人々は事態を憂慮し、「現場は忖度などしていない。番組でN…

安倍官邸とテレビ

「データで示された「NHKニュースの偏向」 最近、筆者の周りで「NHKニュースがあまりに政権寄りなので、見なくなった」との声を聞く。(略) 籾井会長就任以来、政権寄りの報道がなされている実状について、NHKのOBを中心とする「放送を語る会」が地道な実証…

安倍官邸とテレビ

「人事権行使で異常事態 先に紹介したように、放送法はNHK副会長、理事の任命権を(経営委員会の同意を条件とはするが)会長に与えている。この人事権行使も問題となった。 放送法施行規則で決められた、経営委員会への事前打診を行なわず、当日説明して同意…