2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「二〇一三年一〇月二五日、経営委員の人事案(新任四名、再任一名)が国会に提示され、一一月八日に衆参両院の同意を得て決まった。これを受けて一一月一一日、小説家の百田尚樹氏、日本たばこ産業(JT)顧問の本田勝彦氏がNHK経営委員に任命された。 百田氏…
〇 カズオ・イシグロ著 「遠い山なみの光」を読みました。 訳者が違うからなのか、読み始めた時、会話があの小津安二郎の映画のようだ、 と思いました。 と言っても、小津安二郎の映画もそれほどしっかり見ているわけではありませんが。 何がいいたいかとい…
「「持論を訴える時間が確保できる番組」を選ぶ それまで首相のテレビ出演は、各局順番に出演することが内閣記者会と首相側との取り決めだった。首相側によるメディア選別を防ぐ目的だったが、第二次政権の安倍首相再度は、「慣例にとらわれず単独インタビュ…
「蜜月メディアへの出演 首相が登場するメディアを自ら”選別”するのも、第二次政権の大きな特徴だ。(略) 安倍主張と蜜月関係を続ける読売新聞、産経新聞の別格二社に続き、年明けに、東京新聞(一月九日)、日経新聞(一月一〇日)が単独インタビューを実…
「第四章 第二次安倍政権によるメディア介入 二〇一二年一二月の第四六回総選挙で自民党は民主党から政権を奪還し、第二次安倍政権がスタートした。(略) 本章では、第二次政権スタートからの三年間を振り返り、メディア幹部との会食、登場メディアの選別、…
「異常な「行政指導」乱発 第一次安倍内閣で 放送行政を統括する総務大臣をつとめた(二〇〇七年八月末の内閣改造まで)のは、現官房長官の菅義偉氏だった。 この時期は、テレビ局への行政指導乱発、NHK国際放送での北朝鮮拉致問題報道に対する「命令放送」…
「産経新聞が報道にいたる経緯について、私はこう考えている。組織の常として、会議に代理出席したものはその内容をメモし、上司である正規の出席者に報告する。場合によっては関係セクションで回覧をする。 くだんの放送番組調査会でも、民法関係者の中に代…
「「免許停止」を匂わせた郵政省 しかし、この椿発言問題では、「間接規律」であるはずの地上波の「施設免許」が停止可能であるという見解を、郵政省が初めて示した。当時の担当局長が、「政治的公平を定めた放送法違反があれば、電波法第七六条によって電波…
「テレビ朝日報道局長発言問題 選挙後の一九九三年九月二一日、日本民間放送連盟(民放連)の放送番組調査会は、「政治とテレビ」をテーマにテレビ朝日の椿貞良・取締役報道局長(当時)をゲストとして、この総選挙報道を振り返った。 この内容について、一…
砂川浩慶著 「安倍官邸とテレビ」(2016年発行)を読みました。 具体的な事実を中心にメモしておきたいと思います。 「こうした経緯をみて、あらためて思うのは、言論・表現の自由は権力者のためではなく、少数者・社会的弱者のためにあるということだ。…
〇 江 弘毅氏による解説からも、一部だけメモします。 「二〇〇一年の初夏、わたしは内田樹せんせに出会った。(略) 熱帯系の観葉植物か昆布やワカメのようなモノを描いた絵がたくさん並んでデザインされている一風変わった表紙には、細い教科書体のような…
〇こちらのあとがきからは、少しだけメモします。 「この本に伏流しているのは「そんなに変化を急がない方がいいんじゃないの」という気分です。(略)」 「社会の競争的再編によって弱者が利益を得る可能性はきわめて低いことは誰にでも推論できるはずなの…
「最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。 自分で言うのもなんですけれど、なかなか面白かったですね(今、私もゲラを通読したところなのです)。 「まえがき」に書いたように、この本のコンテンツはすべてブログ日記から採ったものです。…
〇 カズオ・イシグロ著 「わたしを離さないで」を読みました。 「日の名残り」を読み「忘れられた巨人」を読み、これで三作めです。 正直言うと、読むのが気が重く、出来れば他のものを先に読もう、と思っていました。その気の重さは、あの「苦海浄土」に対…
朝の礼拝で新任教員のみなさんのご紹介がある。 新任は九人。 アメリカ人が二人、イギリス人が一人、中国人が一人、ロシア人が一人、日本人が四人(全員女性、うち一人はカナダ在住)。 日本人男性の新任教員が一人もいない。 これは(日本人男性には)たい…
「ブログのヒット数が一〇〇〇万を超えた。 一〇〇〇万というのはよく考えるとたいした数である。(略) だいぶ以前のことであるが、「フェミニズムはもう終わった」と書いたことがある。 別に終わったわけではなく、まだたいへん意気軒昂であられたのだが、…
「「気宇壮大」と「荒唐無稽」のあいだに実定的な境界線はない。 第二次世界大戦以前に「戦後、独仏の同盟関係を基軸にしてヨーロッパ連合ができるだがろう」と予測していた人間はごく少数だった(オルテガ=イ=ガセーはそのような予言をなした例外的な一人…
「安倍内閣の総辞職と福田内閣の成立について、毎日新聞と東京新聞から取材を受ける。(略) 新聞をぱらぱら読んでいるだけで、テレビのニュースだってほとんど見ない。政治学を学んだこともないし、インサイダー情報も知らないし、政治家の知り合いもいない…
内田樹著 「こんな日本でよかったね ―構造主義的日本論」を読みました。 今日は、「愛国について語るのはもうやめませんか」から、覚えておきたい言葉を メモしました。
「教育関連三法が今日参院を通過する予定だそうである。 安倍首相は昨日の参院文教科学委員会の総括質疑でこう答えた。 「地域を愛する心、国を愛する心を子どもたちに教えて行かなければ、日本はいつか滅びてしまうのではないか。今こそ教育の再生が必須だ…
「関西電力の「Insight」の取材がある。お題は「変革」。 オバマさんもChangeを掲げて、ヒラリーさんと激しいバトルを演じているので、時宜にかなったご選題である。 しかし。 私は実は「変革には反対」なのである。 とりあえず、現代日本で「根底的な変革を…
関西電力の「Insight」の取材がある。お題は「変革」。 オバマさんもChangeを掲げて、ヒラリーさんと激しいバトルを演じているので、時宜にかなったご選題である。 しかし。 私は実は「変革には反対」なのである。 とりあえず、現代日本で「根底的な変革を」…
〇最近、何度も思い出す場面があります。「一下級将校の見た帝国陸軍」の中で、 山本氏の代わりに先発の斬り込み隊となった隊長についての描写です。 「彼は、背が高くやや猫背、軍刀を日本刀のようにベルトに差し込み、つるのこわれた眼鏡細紐で耳にかけ、…
「辺境で何か問題でも? 「Sight」とという雑誌のインタビュー。(略) 「街場の中国論」にも書いたのだけれど、日本は「辺境」の国である。 地理的にどうこうというのではなく、メンタリティが辺境なのである。 「辺境」というのは、「中央」から発信される…
〇「こんな日本でよかったね ―構造主義的日本論」のメモをしています。
「辺境で何か問題でも? 「Sight」とという雑誌のインタビュー。(略) 「街場の中国論」にも書いたのだけれど、日本は「辺境」の国である。 地理的にどうこうというのではなく、メンタリティが辺境なのである。 「辺境」というのは、「中央」から発信される…
内田樹著 「こんな日本でよかったね ―構造主義的日本論」を読んでいます。 こちらのブログにメモしています。
「(略) 若いライター志望の人に読書上のアドバイスをひとことと頼まれたので次のようなことを申し上げる。 できるだけ今の自分と生きた時代も生きた場所も縁の遠い人間の書いた本を読むこと。 世界観も宗教も感性も身体感覚も、まるで違う人のものを読んで…
「(略) CSってごぞんじですか? customer Satisfaction。「消費者の満足」のことである。 これをCS本は「顧客第一主義」とか「顧客中心主義」というふうに訳している。 それは違うだろうという話から始める。 教育の現場でもコンサルの諸君は「大学教職員…
「金井淑子さんから「岩波 新・哲学講義 共に生きる」の執筆個所のコピーが送られてきたので読む。 金井さんは今度岩波書店から出す「応用倫理学講義」の「性/愛」の巻の編集責任者で、私はその巻に「セックスワーク」について書くことになっている。 その金…