読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「不登校児」が教えてくれたもの

(不登校児のために高校建設をしようとして…) 「そんなある日、疲れ果てていた私は、昼間だというのに、いつのまにか 眠り込んでしまった。ふと目がさめて、何気なく見上げると、どこまでも 碧い空があった。魂に染み込むような碧さだった。 そのとき私は、…

「不登校児」が教えてくれたもの

「真実、魂の底から父や母が「学校に行かなくてもいいよ、ゆっくり休みなさい」 と言うことができたとき、はじめて子供たちは癒されるのだ。この事実を 精神科医や親たちが洞察して対処できるケースは稀であろう。」 実際に経験したものとして、本当に魂の底…

「不登校児」が教えてくれたもの

森下一 著 「「不登校児」が教えてくれたもの」を読んでいます。 2000年発行の本です。 私の息子が不登校っぽくなったのは、1994~5年だったので、 この本は、ある程度決着がつき一応の解決がなされた後に読みました。 今、読み返してみると、もしこの本をリ…

ねじまき鳥クロニクル

やはりあの「皮剥ぎボリス」の話が強烈過ぎて、この物語への拒否感が 強いのだと思います。 あと少しだけ、「抜書き」をしてもう終わりにしたいと思います。 「それまで僕の中で凍り付いていたいくつかのものが、 突き崩され、解けていくのが感じられた。様…

ねじまき鳥クロニクル

面白いし色々考えさせてくれるし、読みやすいし。 それで、なぜ私はこの村上春樹が好きだ~!って思わないのかについて、 この本を読みながら、ずっと考えていました。 一つ思い当たることがあります。 先ほど抜書きした文章です。 「彼は自分が常に運命の都…

ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編

抜書きをメモします。 「さて私は思うのですが、世の中の人々の多くは人生とか 世界とかいうのは、多少の例外はあるものの、基本的にシュビ一貫した 場所であると(あるいはそうあるべきだと)考えて生きているのでは ないでしょうか。 略 「つまりそれは、…

ねじまき鳥クロニクル

面白くて、次の展開がどうなるのかが気になって、 一生懸命に読んで、一応読み終わりました。 ううむ~~~~ 色々なことを想いました。 でも、正直、さっぱりわかりません…(^^; 私は、「世界はこうあって欲しい…」というような価値観のようなものを 常…

ねじまき鳥クロニクル

気になった文章を抜書きします。 「どこかずっと遠くに、下品な島があるんです。名前はありません。 名前をつけるほどの島でもないからです。とても下品なかたちをした 下品な島です。そこには下品なかたちを椰子の木がはえています。 そしてその椰子の木は…

ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編

綿谷ノボルの寄稿文 「そしてそのようにして樽のたがが一度外れてしまえば、世界は巨大な (ごたまぜ状態)と化して、かつてそこに存在した自明のものとしての 世界共通精神言語(とりあえずここでは(共通プリンシプル)と呼びたい)は その昨日を停止する…

ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編

第2部 予言する鳥編のラストがなかなか感動的でした。 真っ当そうなオカダ・トオルが次々と真っ当ではないことをしている 興味深さはあっても、クミコとの関係にしても、笠原メイとのことにしても、 ただ、様々な出来事が淡々と続いてゆく物語に、何か私の…

ねじまき鳥クロニクル

「あなたはよそで作られたものなのよ。そして自分を作り替えようとする あなたのつもりだって、それもやっぱりどこかよそで作られたものなの。 ねえ、ねじまき鳥さん、そんなことは私にだってわかるのよ。 どうして大人のあなたにそれがわからないのかしら?…

ねじまき鳥クロニクル

第1部 泥棒かささぎ編 を読み終わり、とても苦しく、 文字通り寝ても覚めてもあの残虐シーンが頭に浮かび、 包丁を使うと思い出し、なんとか忘れようと、他の本を読んでみたり していました。 でも、ますます頭の中がそのイメージでいっぱいになって行くの…

ねじまき鳥クロニクル

ノモンハンの戦いがどれほど酷いものであったかについては、 司馬遼太郎の本に書かれていたので、どのように酷いのかについての 関心はありました。 でも、戦争の話はどうにも辛くて、自分から調べる気にはなりませんでした。 その話がここ出てきて、あぁ、…

ねじまき鳥クロニクル

「しかし彼女の欠点は、そのようなタイプの女性が往々にしてそうであるように、 どうしようもないほどの見栄っぱりであることだった。自分の価値観というものを 持たないから、他人の尺度や視点を借りてこないことには自分の立っている位置 がうまくつかめな…

哲学者かく笑えり

読み終わりました。 滞英往復書簡録が面白かったです。 土屋氏の助手の人も、この往復書簡の佐藤氏も、みな、土屋氏モードになっていく… というところが、素晴らしいと思いました。 でも、この佐藤氏の書簡を読んでいると、社会は東大やお茶大等、 有名大学…

哲学者かく笑えり

土屋賢二著「哲学者かく笑えり」 友人に紹介され、いつか読もうと買ったものの、そのままになっていた本。 先日、サリンジャーの本で思い出し、読み始めました。 つまり、この本の「感想文」を土屋風にかければ、ノリの良い感想文に なるのだろう…というどこ…

ライ麦畑でつかまえて

読み終わりました。 読んで良かったと思いました。 「こう言ってるんだ『未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を 選ぼうとする点にある。これに反して成熟した人間の特徴は、 理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある』」 娘からのメッセージが伝…

ライ麦畑でつかまえて

ちょっといいな、と思う言葉は随所にあって、 「そのとき、古くなってすりきれたナホバの毛布をみせてくれた。 奥さんといっしょに、昔、イェローストーン公園でインディアンから 買ったんだって。それを買ったのがどんなにうれしかったか、それがこっちにも…

ライ麦畑でつかまえて

読んでいると、それなりに面白いのですが、 でも、ドラマチックな盛り上がりがある…というような小説ではないので、 いつでも読むのをやめて、放り出してしまえるような、そんな 感覚があります(^^;。 それで、ふと思い出したのが、土屋賢二の本です。 …

ライ麦畑でつかまえて

題名は知っていたのですが、読んだことがありませんでした。 あの「赤頭巾ちゃん気をつけて」(高校の頃に読んで好きでした) がこの本に似てるとかで、気にはなってはいました。 それが、十年以上も前になりますが、娘が是非読んでみて、 と勧めてくれまし…

告白

読み終わりました。 ラストシーン、とてもとても心に染みました。 確かに忘れてしまっていた。 でも、そうそう… こういう終わり方だった、と思い出しました。 最初に読んだ時も、ここが一番印象的でした。 私は、先日、好きな人と一緒になれて、熊太郎は幸せ…