読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

国体論 ー菊と星条旗—

「▼ アメリカを頂点とする「戦後の国体」 しかし、この状態は奇妙ではあっても、日本国民に果実をもたらした。それゆえに、戦後という時代は、「平和と繁栄」という形容を永らく与えられてきたのである。そしていま、そのことのアイロニカルな帰結を、われわ…

国体論 ー菊と星条旗—

「▼ 祈りによって「国民の統合」を作り出す かくして、「動く」ことに基いた「祈り」が天皇を「象徴」たらしめる。それでは、その時、天皇は何を「象徴」するのか。 今回強調され、想起せしめられた―そして、憲法上の想定でもある―のは、天皇は「日本国の象…

国体論 ー菊と星条旗—

「▼戦後民主主義の危機=象徴天皇制の危機 そうしたなかで発せられた今上天皇の「お言葉」の内容として目を引いたのは、「天皇の務め」、とりわけ「象徴としての役割を果たす」ことに対する繰り返しの言及であった。(略) 「お言葉」によって明らかにされた…

国体論 ー菊と星条旗—

「(略) 「▼「お言葉」の文脈—天皇の「闘争」 では、今上天皇にかような切迫した危機感をもたらした文脈は何であったのであろうか。 狭くは、憲法改正へと突き進む安倍政権に対する牽制を指摘できよう。「今上天皇が生前退位(攘位)する意思を固めたらしい…

国体論 ー菊と星条旗—

〇 白井聡著 「国体論 ー菊と星条旗— 」を読んでいます。 まだ読み始めたばかりなので、先ずは読み終えることを目標に読んでいきます。白井氏は「主権者のいない国」という本も書いていて、いつかそれも読んでみたいと思っているのですが、読めるかどうかと…