読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャパン・クライシス

「良いインフレと悪いインフレ 橋爪 日銀券が増えれば、景気が少しは良くなりますか。 小林 いま景気を押し上げているのは、マイルドなインフレ期待と円安です。これが種々の作用を及ぼして、景気を上向かせたとは言えるでしょうね。 日銀や内閣府は企業や個…

ジャパン・クライシス

「歳出面の慢性疾患とは 橋爪 もう一度、国家財政の話に戻りましょう。 先ほどは、歳入面での慢性疾患についてお聞きしました。では、歳出面についてお聞きすれば、国の歳出で慢性疾患と言える部分はどこですか。 小林 社会保障関係費と地方交付税交付金です…

ビッグイシュー日本版 2018・10・1(私の分岐点)

〇 ビッグイシューに「出会った」時には、なるべく買うつもりでいます。 でも、街の中には、ほとんど出ないので、せいぜい、年に2~3冊です。 先日、たまたま買ったので、その中の感動した記事をメモしておこうと思います。 「リレーインタビュー 私の分岐…

ジャパン・クライシス

「国も地方も税収不足 橋爪 じゃあ、気を取り直して、歳入と歳出の関係についてお聞きします。 一般会計もひどいことになっていて、九七兆円の予算に対して、歳入はなんと、その半分弱しかありません。税収の足りない分は、国債によって賄われている。しかも…

ジャパン・クライシス(3 「財政敗戦」へのカウントダウン)

「国家予算のからくり 橋爪 ではつぎに、日本の財政についてお尋ねします。 国の財政には、歳入と歳出がありますね。また会計には、一般会計と特別会計の二つがあります。これらを合わせれば、財政のお金の出入りの全体になるわけですね。 小林 はい。 橋爪 …

ジャパン・クライシス

「真っ先に国債を売るのは誰か? 橋爪 では次に、一般企業の話に移りたいと思います。 少額ながらも、企業も、国債を保有しているはずです。そこでお尋ねしたいのですが、一般企業の金融資産の中身は、どのようになっているのでしょうか。 小林 企業が保有す…

ジャパン・クライシス

「銀行が国債を大量保有する理由 橋爪 つぎに民間銀行についてお尋ねします。 民間銀行の業務は、元手となる資金がなければ、できません。銀行は、主に預金というかたちで資金を集め、その資金を現金で保有したり、企業に貸し出したり、債権に投資したりしま…

ジャパン・クライシス

「「隠れ負債」はトータルで七〇〇兆円! 橋爪 国債の発行残高が、GDPの二二〇%にも相当するということが、どんなに怖いことかよくわかりました。 そこでつぎに、政府の「隠れ負債」についてうかがいます。 小林先生の本(小黒一正、小林慶一郎「日本破綻を…

ジャパン・クライシス(2 日本の借金を解剖する!)

「債務残高はGDPの二二〇% 橋爪 国債についての私の初歩的な疑問は、あらかたお尋ねしました。 そこで次に、そもそも国が責任をもっている借金には、国債のほかに、どのようなものがあるか聞きたいと思います。 日本の場合、地方自治体も、債券を発行するこ…

ジャパン・クライシス

「誰が国債を買っているのか 橋爪 国債の買い手としては、銀行や証券会社といった、機関投資家がいるわけですが、それ以外の企業や個人も自由に買えるものなのでしょうか。 小林 いえ、政府から直接、国債を購入できるのは証券会社や銀行などの金融機関に限…

ジャパン・クライシス (1 一億三〇〇〇万人のための基礎知識)

「橋爪 今日本経済は、いつ心筋梗塞で突然死してもおかしくない、成人病のかたまり状態だと私は思っています。そこでまず、第一部ではその病状を診断したい。血圧や中性脂肪や悪玉コレステロールや体重や心電図や動脈硬化の進み具合や……で、心筋梗塞がどれく…

ジャパン・クライシス まえがき

〇 橋爪大三郎・小林慶一郎著 「ジャパン・クライシス _ハイパーインフレがこの国を滅ぼす」(1914年発行) を読み始めました。浜矩子さんの「どアホノミクスの断末魔」を読み、「白い地下経済」が提案されているのを知っても、具体的に何がどう起こる…

私は女性にしか期待しない

「夫婦げんか 夫婦はけんかをするものです。 デモクラシーというのは、あとくされなく喧嘩をするルールです。平等であっても人は、個性をもった、独立の人間である限り、自分の意見というものがあります。それが自由です。 自分の意見を、相手が誰であっても…

私は女性にしか期待しない

「偏食の矯正 小児科の医者をしていて、よく相談を受けるのは、赤ちゃんが離乳食を食べてくれないことです。せっかく念を入れてつくったご馳走を、いやいやして向こう向いてしまうのですから、お母さんがいら立つのはむりもありません。 私は赤ちゃんの「小…

私は女性にしか期待しない

「PTAとボランティア 日本PTA全国協議会でだしている「PTAハンドブック」には、PTAはボランティア活動だと、何度も繰り返しています。 ボランティアというのは、自発的に、無償で参加する人のことですが、現在のPTAには、母親たちは無償であるのは事実ですが…

私は女性にしか期待しない

「PTA 戦後の終わった時ほど、ほっとしたことはありません。焦土の上に立って、明日の食べ物の心配をしなければならなかったけれど、もう軍部に追い立てられて、殺し合いをしなくていいし、警察官にやみくもに引っ立てられていくこともなくなったと思うと、…

私は女性にしか期待しない

「奴隷解放宣言 日本のしきたりでは、女はイエに飼われた単なる労働力であり、後つぎをつくるための道具でした。貝原益軒は「和俗童子訓」の「女子を教ゆる法」のなかでいいます。 「婦人には三従の道がある。およそ婦人は、柔和で人に従うのを道とする。自…

私は女性にしか期待しない

「日本国憲法 今の憲法は敗戦のどさくさにまぎれて、占領軍が押し付けたものだという人があります。そういう人は敗戦まで、社会の優待席に座っていて、弱い者を虐げていた人です。 息子を兵隊にとられ、戦争にかりだされ、密林や名もない島で、戦死させられ…

私は女性にしか期待しない

「Ⅴ デモクラシーへの道 「コモン・センス」 1776年、まだイギリスの植民地だったアメリカで、「コモン・センス」というパンフレットが出版されました。著者は一イギリス人としか書いてありません。 驚いたことに、この本は3か月間に12万部、総計50…

私は女性にしか期待しない

「禁欲の精神 禁欲という言葉に、お目にかからなくなって何と久しいことでしょう。企業社会では禁欲はタブーです。儲けるために、商品をたくさんつくろうと思ったら、いつも市場を広げることを考えねばなりません。市場を広げるというのは、これまで買ってく…

私は女性にしか期待しない

「原発反対 原子力発電所の建設に反対する運動が各地で起こっています。 反対している人たちを見ますと、2派あるようです。ひとつは条件によっては妥協もやむをえないという「現実派」、もうひとつは絶対にいやだという「理想派」です。 たくさん補償金がと…

私は女性にしか期待しない

「有機農業の会 「有機農業の会」というのが各地にあります。無農薬の野菜を、産地の農家から直接に送ってもらって、消費者の仲間でわけようというのです。直送された果実や野菜の配分を引き受けているのは、女性です。 市販される野菜は、流通市場の都合で…

私は女性にしか期待しない

「年寄りの世話 イエは永遠につづく生活共同体でした。男も女もイエをまもって生きてきました。そしてイエに守られて死にました。イエには、いつも女手がありましたから、年とって寝た切りになれば代わりあって世話しました。イエをまもる嫁はつらかったでし…

私は女性にしか期待しない

「育児・育夫 25歳で27歳の男と結婚して、ひとりしか子を産まなかった女の人が、専業主婦の道を選んだとします。子供が社会に、独立した人間として、飛び立っていくのを25歳としましょう。 その時父親は52歳、母親は50歳です。男が80歳まで、女…

私は女性にしか期待しない

「教育ママ 「教育ママ」という言葉が、使われ始めたのは70年代でした。 子どもを有名大学に入れようと、エリートコースの幼稚園や小学校の「願書受付」に、徹夜でならぶ母親のあだ名でした。 今は「教育ママ」とあまり言いません。母親がみんな「教育ママ」…

私は女性にしか期待しない

「家庭は解放区 次の時代をになえる人間を育てるのが、家庭の、いわば社会的な機能です。 家庭には、もうひとつ私的な機能があります。それは家庭をいとなっているものの気を休めることです。家庭は、そこに帰ってほっとする場所です。 ふつうの市民が家庭の…

私は女性にしか期待しない

「結婚スト 結婚の仲介をする企業ができました。式典企業とどこかでつながるのでしょう。申し込みは断然男が多数です。独身の男が、たいへんな時代を迎えていることの、表われです。 結婚年齢になった男と女とでは、女の方が少なくて、男の七割ぐらいしかい…

私は女性にしか期待しない

「Ⅳ 女のたたかい 女の三重苦 世の中は時代と共によくなっていく、そして良くしていくべきだ、と私は思います。 大学も女を入学させるようになり、女も男と同じように企業に勤められるようになったのは進歩です。戦後の日本の社会の進歩にはめざましいものが…

私は女性にしか期待しない

「新人類 日本人の命がのびました。 以前は男は70歳になると、これほどの長生きは古来稀であると言って古希の祝いをしました。今70歳の男は、ざらにいます。 男は70歳から80歳までを、どうやって生きるかが問題になりました。これまでなかった生き方…

私は女性にしか期待しない

「差別 非の打ちどころのない人間は、いません。誰でも、どこか欠けています。欠けているところだけ見つめると、自分はダメ人間だと思えて来ます。劣等感ともいいます。 劣等感を忘れる時があります。それは強いものの仲間に入って「劣った人間」をばかにす…