読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「夜回り先生のねがい」を移しました。

〇水谷修著「夜回り先生のねがい」をはてなブログに移しました。

夜回り先生のねがい

2017年10月に読んだ「夜回り先生のねがい」をヤフーブログから移したいと思います。 〇「夜回り先生」には、続編として「夜回り先生と夜眠れない子供たち」 「こどもたちへ 夜回り先生からのメッセージ」があって、この 「夜回り先生のねがい」も続編…

充たされざる者

〇カズオ・イシグロ著「充たされざる者」を読みました。 カズオ・イシグロを読む時、何故なのかよくわからないのですが、 心が落ち着くというか、読んでその世界に入るのが嬉しい…という気持ちになるので、次々と読み続けてきたのですが、今回のこの本は、ち…

「サピエンス全史 下巻」を移しました。

はてなブログ「読んだ本のメモ」に「サピエンス全史下巻」を移しました。

サピエンス全史 下   第十四章 無知の発見と近代科学の成立

「過去500年間に、人間の力は前例のない驚くべき発展を見せた。 1500年には、全世界にホモ・サピエンスはおよそ5億人いた。 今日、その数は70億に達する。1500年に人類の拠って生み出された財とサービスの総価値は、今日のお金に換算して、2…

サピエンス全史 下   第十三章 歴史の必然と謎めいた選択 

「交易と帝国と普遍的宗教のおかげで、すべての大陸の事実上すべてのサピエンスは最終的に、今日私たちが暮らすグローバルな世界に到達した。(略) だが、グローバルな社会の出現は必然だというのは、その最終産物が、今私たちが手にしたような特定の種類の…

サピエンス全史 下  26P ~

〇 一応全部読み終わったのですが、抜けていた部分、<自然の法則>のメモをします。 「<自然の法則> インドのジャイナ教や仏教、中国の道教や儒教、地中海沿岸のストア主義やキニク主義、エピクロス主義は、神への無関心を特徴としていた。 これらの教義…

サピエンス全史 下   ― あとがき ―

〇「あとがき_神になった動物」 ユヴァル・ノア・ハラリ著 サピエンス全史 下巻 読み終わりました。読み終わって少し涙がでました。丁度昔、あの「赤ずきんちゃん気を付けて」を読み終わった時のような感動と純粋な気持ちと感謝のようなものが入り混じった…

サピエンス全史 下    第二十章 超ホモ・サピエンスの時代へ

「自然選択はホモ・サピエンスに、他のどの生き物よりもはるかに広い活動領域を与えたかもしれないが、これまでその領域にもやはり限度があった。サピエンスは、どれだけ努力しようと、どれだけ達成しようと、生物学的に定められた限界を突破できないという…

サピエンス全史 下    第十九章 文明は人間を幸福にしたのか 

「過去500年間には、驚くべき革命が相次いだ。地球は生態的にも歴史的にも、単一の領域に統合された。経済は指数関数的な成長を遂げ、人類は現在、かつてはおとぎ話の中にしかありえなかったほどの豊かさを享受している。 科学と産業革命のおかげで、人類…

サピエンス全史 下    第十八章 国家と市場経済がもたらした世界平和

「ホモ・サピエンスの必要性に応じて世界が造り替えられるにつれて、動植物の生息環境は破壊され、多くの種が絶滅した。(略) 今日、地球上の大陸には70億近くものサピエンスが暮らしている。全員を巨大な秤に載せたとしたら、その総量はおよそ三億トンに…

サピエンス全史 下 第十七章 産業の推進力

「これほどの規模の生産を行えば、製造に必要なエネルギー資源も原材料も尽き果て、今では辛うじて残ったものをかき集めて使っているのではないかと思う向きもあるだろう。 ところが実はその逆なのだ。1700年には世界の輸送手段の製造業界は圧倒的に木と…

サピエンス全史 下 第十六章 拡大するパイという資本主義のマジック 

「だが経済の近「代史を知るためには、本当はたった一語を理解すれば済む。その一語とはすなわち、「成長」だ。」 「歴史の大半を通じて、経済の規模はほぼ同じままだった。(略)西暦1500年の世界全体の財とサービスの総生産量は、およそ2500億ドル…

サピエンス全史 下

ユヴァル・ノア・ハラリ著 「サピエンス全史 下」を読んでいます。 副題が「文明の構造と人類の幸福」。 上・下巻、同時に予約したのですが、予約者がメチャメチャ多くて、忘れたころに借りられることになり、しかも下巻が先になってしまいました。 〇 順不…

サピエンス全史 上 を移しました。

サピエンス全史 上 をはてなブログ「読んだ本のメモ」に移しました。

サピエンス全史   上 第11章 グローバル化を進める帝国のビジョン

「古代ローマ人は負けることに慣れていた。歴史上の大帝国の支配者たちはみなそうなのだが、ローマ人も次から次へと戦いで敗北しながら、それでも戦争には勝つことができた。打撃に耐え、倒れずにいられないような帝国は、本物の帝国とは言えない。」 〇この…

サピエンス全史 上 第10章  最強の征服者、貨幣

「1519年、エルナン・コステス率いる征服者が、それまで孤立していた人間世界の一つであるメキシコに侵入した。アステカ族(現地に住んでいた人々は自らをそう呼んでいた)は、このよそ者たちが、ある黄色い金属に途方もない関心を示すことにたちまち気…

サピエンス全史  上 第9章 統一へ向かう世界

「農業革命以降、人間社会はしだいに大きく複雑になり、社会秩序を維持している想像上の構造体も精巧になって行った。神話と虚構のおかげで、人々はほとんど誕生の瞬間から、特定の方法で考え、特定の基準に従って行動し、特定のものを望み、特定の規則を守…

サピエンス全史  上 第8章 想像上のヒエラルキーと差別

〇 第7章を抜かしてしまったようです(>_<)。今になって気がつきました。 ================================== 「第8章 想像上のヒエラルキーと差別 農業革命以降の何千年もの人類史を理解しようと思えば、最終的に一つ…

サピエンス全史  上 第6章 神話による社会の拡大

「農業革命は歴史上、最も物議を醸す部類の出来事だ。この革命で人類は繁栄と進歩への道を歩み出したと主張する、熱心な支持者がいる。一方、地獄行きにつながったと言い張る人もいる。(略) 農耕へ移行する前の紀元前一万年ごろ、地上には放浪の狩猟採集民…

サピエンス全史 上  第5章 農耕がもたらした繁栄と悲劇

「人類は250万年にわたって植物を採集し、動物を狩って食料としてきた。そして、これらの動植物は、人間の介在なしに暮らし、繁殖していた。」 「ホモ・サピエンスは、東アフリカから中東へ、ヨーロッパ大陸とアジア大陸へ、そして最後にオーストラリア大…

サピエンス全史 上  第4章 史上最も危険な種

「第4章 史上最も危険な種 認知革命以前には、どの人類種ももっぱらアフロ・ユーラシア大陸(訳注 アフリカ大陸とユーラシア大陸を合わせた大陸)で暮らしていた。(略) 地球という惑星は、いくつかの別個の生態系に別れており、そのそれぞれが、特有の動…

サピエンス全史 上 第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし

「第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし私たちの性質や歴史、真理を理解するためには、狩猟採集民だった祖先の頭の中に入り込む必要がある。サピエンスは、種のほぼ全歴史を通じて狩猟採集民族だった。 過去200年間は、しだいに多くのサピエンスが都市労働者…

サピエンス全史 上  第2章 虚構が協力を可能にした

「(略)それどころか、サピエンスとネアンデルタール人との間の、証拠が残っている最古の遭遇では、ネアンデルタール人が勝利した。約十万年前、サピエンスの複数の集団が、ネアンデルタール人の縄張りだったレヴァント地方(訳注 地中海東岸の地方)に移り…

サピエンス全史 上   第1章 唯一生き延びた人類種

ユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」をヤフーブログからこちらへ移します。 2018年1月頃に下巻を読み、5月になって上巻を読みました。 図書館に予約して借りて読んだので、そのようなことになりました。 繋がりがスムーズになるように、移した…

「一下級将校の見た帝国陸軍」を移しました。

「一下級将校の見た帝国陸軍」をはてなブログ「読んだ本のメモ」に移しました。

一下級将校の見た帝国陸軍(組織の名誉と信義)

「武藤参謀長の顔を見て、すぐ「彼だな」といった一種の緊張を感じたもう一つの理由は、全焼で「軍の名誉」と記した、その名誉に関するある噂であった。ま前にも記したようにこのカランバン収容所群の中には、われわれが「未決」とか「一コン」とか読んでい…

一下級将校の見た帝国陸軍(統帥権・戦費・実力者)

「昼食の時間が来た。(略)だがその日には、いつもと違った一人の新顔が見えた。(略)丸い元凶、丸刈りの頭、ぐっとひいた顎、ちょっと突き出た、つっかかるような口許、体中にみなぎる一種の緊張感_「彼だな」わたしはすぐに気づいた。それは第十四方面…

一下級将校の見た帝国陸軍(言葉と秩序と暴力)

「将官テーブルで食事をするのは、確かに気が重い。また、カッとなって陰口に等しい将官批判をしたことも事実である。しかし、現実問題として、あちこちと通勤して垣間見た他の収容所や現に自分の寝起きしている収容所と比べて、どの収容所が立派か、どこが…

一下級将校の見た帝国陸軍(敗戦の瞬間、戦争責任から出家遁世した閣下たち)

「おかしな話だが、米軍将校は私を芸術家と誤認していた。事実誤認は先方の勝手だし、誤認に基づいてタバコや缶詰という報酬をくれるなら、別に断る理由はあるまい、また極端な栄養失調状態から来るこちらの放心と無気力と怠惰を、芸術家のメイ想だと勝手に…