読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和天皇の研究  その実像を探る

〇 何故私たち日本人は、こんな人々なのか… それがずっと 気になっています。昔は、教育が行き届いていなかったから、アホだったのだ…と思っていました。でも、今もなお、戦前と同じ過ちを繰り返している日本人を見て、もっと違う理由があるのでは…?と思う…

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「正義」を考えるされど私の可愛い檸檬どアホノミクスの断末魔ねじまき鳥クロニクルはてしない物語ふしぎなキリスト教アントニーとクレオパトラカズオ・イシグロサピエンス全史シーラという子ジャパン・クライシススピンク日記タイガーと呼ばれた子トリイ・…

武士道

「第十七章 武士道の将来 ヨーロッパの騎士道と日本の武士道との間におけるごとく適切なる歴史的比較をなしうるものは稀である。しかしてもし歴史が繰り返すものとすれば、後者の運命は必ずや前者の遭遇したるところを繰り返すであろう。(略) ヨーロッパの…

武士道 

「第十六章 武士道はなお生くるか 我が国において駸々として進みつつある西洋文明は、すでに古来の訓練のあらゆる痕跡を拭い去ったであろうか。 一国民の魂がかくのごとく早く死滅しうるものとせば、それは悲しむべきことである。外来の影響にかくもたやすく…

武士道

〇 途中になっていた新渡戸稲造著「武士道」のメモを続けます。 「第十五章 武士道の感化 武士道の徳は我が国民生活の一般的水準より遥かに高きものであるが、吾人はその山脈中さらに頭角を抜いて顕著なる数峯だけを考察したにすぎない。太陽の昇る時まず最…

ホモ・デウス(下)の感想

〇 後半、頑張ったのですが、時間が足りず、返却日が来てしまいました。続きは、また借りて…ということにしたいと思います。 でも、一応最後まで、読むことは読んだので、感想を書いておきたいと 思います。 第9章の後、第10章が「意識の大海」第11章が…

ホモ・デウス(下)(第9章 知能と意識の大いなる分離)

「八七パーセントの確率 この章の冒頭で、自由主義に対する実際的な脅威をいくつか挙げた。その第一は、人間が軍事的にも経済的にも無用になるというものだ。もちろん、これは予言ではなく、ただの可能性にすぎない。(略) 自由主義が直面する第二の脅威は…

ホモ・デウス(下)(第9章 知能と意識の大いなる分離)

「そのようなアルゴリズムが人間の資本家よりも優れた実績を一貫して残せば、アルゴリズムから成る上流階級がこの惑星のほとんどを所有するという結果になりかねない。これはありえないようにおもえるかもしれないが、あっさり切り捨てる前に思い出してほし…

ホモ・デウス(下)(第9章 知能と意識の大いなる分離)

「生身の兵士は予測不能の面を持ち、恐れや飢えや疲労に影響されやすいことに加えて、しだいに不適切な時間スケールで考えたり行動したりするようになっている。バビロニア王ネブカドネザルの時代からイラクのサダム・フセインの時代まで、無数のテクノロジ…

ホモ・デウス(下)(第9章 知能と意識の大いなる分離)

「前の章では、自由主義の哲学を切り崩す近年の科学的発見をざっと眺めて来た。今度はそうした発見の実際的な意味合いを考察しよう。自由主義者は自由市場と民主的な選挙を擁護する。一人ひとりの人間が比類のない価値のある個人であり、その自由な選択が権…

ホモ・デウス(下)(第8章 研究室の時限爆弾 )

「人生の意味 物語る自己は、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短篇「問題」のスターだ。この小説は、ミゲル・デ・セルバンテスの有名な小説の題名の由来となったドン・キホーテに関わる。(略) もしこうした空想を信じているせいでドン・キホーテが本物の人間を…

ホモ・デウス(下)(第8章 研究室の時限爆弾)

「人が経済的な決定をどう下すかを知りたがっている行動経済学者たちも、同じような結論に達している。 正確に言うなら、彼らが知りたいのは、誰がそうした決定を下すか、だ。誰がメルセデス・ベンツではなくトヨタの自動車を買うことや、休暇にタイではなく…

ホモ・デウス(下)(第8章 研究室の時限爆弾)

「もし哲学が実地に試されている所を見たければ、ロボラットの研究室を訪ねるといい。ロボラットはありきたりのラットに一工夫加えたもので、脳の感覚野と報酬領域に電極を埋め込まれている。そのおかげで、科学者はリモートコントロールでラットを好きなよ…

ホモ・デウス(下)(第3部 ホモ・サピエンスによる制御が不能になる)

〇 第三部のタイトルページに書かれていた言葉。 「 人間はこの世界を動かし それに意味を与え続けることができるか? バイオテクノロジーとAIは、 人間至上主義をどのように脅かすか? 誰が人類の跡を継ぎ、どんな新宗教が 人間至上主義に取って代わる可能…

ホモ・デウス(下)(第7章 人間至上主義革命)

「キリスト教は社会的改革や倫理的改革を引き起こしたのに加えて、経済やテクノロジーの重要な革新ももたらした。カトリック教会は中世ヨーロッパの最も高度な管理制度を確立し、文書保管所や目録や時間表をはじめとするデータ処理技術の使用の先駆けとなっ…

ホモ・デウス(下) (第7章 人間至上主義革命)

「電気と遺伝学とイスラム過激派 二〇一六年の時点で、個人主義と人権と民主主義と自由市場という、自由主義のパッケージの本格的な代替となりうるものは一つもない。 二〇一一年に西洋世界で猛威を振るった「ウォール街を占拠せよ」やスペインの15M運動(…

ホモ・デウス(下)(第7章 人間至上主義革命)

「ベートーヴェンはチャック・ベリーよりも上か? 人間至上主義の三つの分派の違いを確実に理解するために、人間の経験をいくつか比較しよう。 経験その1 — 音楽学の教授がウィーン国立歌劇の客席でベートーヴェンの交響曲第五番の出だしに耳を傾けている。…

ホモ・デウス(下)(第7章 人間至上主義革命)

「もちろん、自由主義が国家主義と結びついたからと言って、難問をすべて解決することはとうていできなかった。それどころか、新たな難問が数多く生まれた。共有経験の価値と個人経験の価値をどう比較すればいいのか?ポルカやブラートブルスト(訳註 ドイツ…

ホモ・デウス(第7章 人間至上主義革命)

「ディックスは第一次世界大戦のとき、ドイツ軍の軍曹として軍務に就いた。リーは「ライフ」誌のために、一九四四年のペリリュー島の戦いを取材した。ヴァルターとネイエルスが戦争を軍事的・政治的現象として捉え、特定の戦いで起こったことを私たちに知っ…

ホモ・デウス(下)(第7章 人間至上主義革命)

「戦争についての真実 知識=経験×感性 という公式は、大衆文化だけではなく、戦争のような重大な問題についての私たちの認識さえも変えた。歴史の大半を通じて、ある戦争が公正かどうかを知りたい時には、人々は神にたずね、聖典に尋ね、王や貴族や聖職者に…