読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

ホモ・デウス(下)の感想

〇 後半、頑張ったのですが、時間が足りず、返却日が来てしまいました。続きは、また借りて…ということにしたいと思います。

 

でも、一応最後まで、読むことは読んだので、感想を書いておきたいと

思います。

 

第9章の後、第10章が「意識の大海」第11章が「データ教」となっていて、読んでいても辛くなるような内容でした。

胸の内から、次々と反論したい気持ちが湧きあがり、本当に、人間ってそんなに簡単に了解され、誘導され、コントロールされてしまうようなものだろうか…と思いました。

 

私たち人間は、神聖だとか唯一無二の掛け替えのないものだとか、そんなことをいいたいわけではありません。取るに足らない、つまらない命でも、この私とこの猫の間に生まれたものは、少なくとも、この私にとっては、かけがえのないもの…という感覚を持つのが人間で、その感覚がなくなる時、人間としての何かが欠落する、と感じます。

 

そして、それは、私一人ではなく、それぞれ一人一人がそんな感覚を持って、この社会を作っている、みんなで生きるために、そう思っていました。

 

そんな部分を全く見ず、ただ、大きな魚の群れを外から眺めるように、人間の群れを見ることへの違和感がありました。

 

でも、このやりきれない嫌な感じは、前にも感じたことがある…と思い出したのが、カズオ・イシグロの「私を離さないで」です。

ハラリ氏の主張はむしろ、曖昧に楽観することをやめて、現実を冷たくはっきり見せることで、このまま進んでいいのか?と問いたかったのではないのか?と思いました。

 

そして、多分きっとそうだと、思ったのは、最後の「謝辞」を読んだ時です。

その部分を、メモしておきたいと思います。

 

 

 

 

 

「謝辞

 

以下の人々と動物と機関に心から感謝したい。

ヴィパッサナー瞑想の技法を手ほどきしてくれた恩師サティア・ナラヤン・ゴエンカ(一九二四~二〇一三)。この技法はこれまでずっと、私が現実をあるがままに見て取り、心とこの世界を前よりよく知るのに役立って来た。

 

 

過去一五年にわたってヴィパッサナー瞑想を実践することから得られた集中力と心の平穏と洞察力なしには、本書は書けなかっただろう。

この研究プロジェクトを資金面で支援してくれたイスラエル科学財団(助成金番号26/09)。

ヘブライ大学、とくに、私にとって学術面での本拠である、その歴史学部、そして、これまでに私と学んだ学生全員 — 諸君は、質問や回答や沈黙によってじつに多くを教えてくれた。

 

 

研究アシスタントのイダン・シェレル。チンパンジーであれ、ネアンデルタール人であれ、サイボーグであれ、彼は私がなげかけるありとあらゆるテーマを献身的に処理してくれた。そして、折りに触れて手助けしてくれた、他の三人のアシスタント、ラム・リランとエヤル・ミレルとオムリ・シェフェル・ラヴィヴ。

 

 

本書に賭け、何年にもわたって尽きることのない情熱を傾け、支援を続けてくれた、本書の発行者である、イギリスのペンギン・ランダムハウスのミチャル・シャヴィット、そして、親身になって力を貸してくれたペンギン・ランダムハウスのエリー・スティール、スザンヌ・ディーン、ベサン・ジョーンズ、マリア・ガルバット=ルチェロとその同僚たち。

 

 

原稿を見事に編集し、私の恥ずかしいミスが活字になるのを何か所となく防ぎ、キーボード上では「デリート」がおそらく最も重要なキーであることに気づかせてくれたデイヴィッド・ミルナー

 

 

じつに効率的な広報活動を展開してくれた、ライオット・コミュニケーションズのプリーナ・ガドハー、ティ・ディン、リジャ・クレソワティ。

 

私を信じ、励まし、見識を提供してくれた、ニューヨークのハーバーコリンズの担当発行者ジョナサン・ジャオと同社の前担当発行者クレア・ワクテル。

可能性を認め、貴重なフィードバックと助言を提供してくれたジェムエル・ロズネルとエラン・ジーモラ。

 

 

 

必要不可欠な突破口を開くのを助けてくれたデボラ・ハリス。

念入りに原稿を読み、たっぷり手間と暇をかけて私の誤りを正し、私が別のさまざまな視点から物事を見られるようにしてくれた、アモス・アヴィサル、シロ・デハー、ティルツァ・アイゼンバーグ、ルーク・マシューズ、ラミ・ロソルズ、オーレン・シュリキ。

 

 

神を寛大に扱うように私を説得してくれたイガル・ボロチョフスキー。

見識を教示してくれ、エシュタオルの森をいっしょに散歩してくれたヨラム・ヨヴェル。

資本主義体制に関する私の理解を深めるのを助けてくれたオリ・カッツとジェイ・ボメランツ。

 

 

脳と心についての考えを聞かせてくれたカーメル・ワイズマンとホアキン・ケラーとアントワーヌ・マジエール。

種を蒔き、水をやってくれたベンヤン・z・ケダル。

長年にわたって温かい友情を差し伸べ、冷静な手引きをしてくれたディエゴ・オルシュタイン。

原稿の一部を読み、意見を述べてくれた得フード・アミール、シュキ・ブルック、ミリ・ウォルツェル、蓋・ザスレイヴァキ、ミチャル・コーヘン、ヨシ・モーリー、アミール・スマカイ=フィンク、サライ・アハロニ、アディ・エズラ

 

 

熱意がほとばしる泉であり、どっしりした岩のように安全な避難場所であったエイロナ・アリエル。

金銭面で万事を抜かりなく処理してくれた義母で会計士のハンナ・ヤハヴ。

私を支え、親密に接してくれた祖母のファニー、母のプニーナ、姉のリアットとエイナットをgはじめとする親族や友人。

 

 

 

本書で述べた主要な考えや節の一部に関して犬の視点を提供してくれた、チャンバとペンゴとチリ。

そして今日すでに私の「すべてのモノのインターネット」として提供してくれている、配偶者でマネージャーのイツィク。」