読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-11-26から1日間の記事一覧

一下級将校の見た帝国陸軍(私物命令・気魄という名の演技)

「将校にももちろんこれがあった。そして辻政信に関する多くのエピソードは、彼が「気魄演技」とそれをもとにした演出の天才だったことを示している。そしてロハスを処刑せよとか、捕虜を全員ぶった斬れとかいった無理難題の殆どすべてが、いつしか習慣化し…

一下級将校の見た帝国陸軍(私物命令・気魄という名の演技)

「事実、参謀が口にする、想像に絶する非常識・非現実的な言葉が、単なる放言なのか指示なのか口達命令なのか判断がつかないといったケースは、少しも珍しくなかった。 ではその方言的”私物命令”の背後にあったものは何であろう。いったい何のためにロハス処…

一下級将校の見た帝国陸軍(私物命令・気魄という名の演技)

「神保中佐は正式の文書が来てもなお、一種の第六感で、「だれかが勝手に作った命令(すなわち私物命令)じゃないか」と思った。そしてそのヒントは前記の引用に傍点を付した部分※、 すなわちバターン戦終了時に、どこからともなく発せられた捕虜殺害の”軍命…