読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-12-24から1日間の記事一覧

一下級将校の見た帝国陸軍(統帥権・戦費・実力者)

「統帥権の独立は、「ある時代の最も進歩的な考え方行き方は次の時代の始末に負えぬ手枷足枷となる」というケースの典型的なものであろう。そして、統帥権により日本国の三権から独立していた軍は、逆に、まず日本国をその支配下におこうとした。 そして満州…

一下級将校の見た帝国陸軍(統帥権・戦費・実力者)

「だが、規定はあくまでも規定であり、その発想の基本をわすれれば、この考え方には、いくつかの落とし穴があり、逆用も可能であった。その一つはまずその人たちが、日本軍を「治安軍」と考えても「野戦軍」とは考えなかった点である。 これは無理も無いこと…

一下級将校の見た帝国陸軍(統帥権・戦費・実力者)

「昼食の時間が来た。(略)だがその日には、いつもと違った一人の新顔が見えた。(略) 丸い元凶、丸刈りの頭、ぐっとひいた顎、ちょっと突き出た、つっかかるような口許、体中にみなぎる一種の緊張感_「彼だな」わたしはすぐに気づいた。それは第十四方面…