「…黎深ぼくからひとつだけ忠告。邵可様を追っかけるのもいいけれど、他に君の
心に少しでも引っかかったものがあるなら、決して素通りしないこと。掌につかんで、
話さないこと。それは君の人生に絶対に必要なものだから。」
ここを読みながら、友人の少ない(というかほとんどいない)次男のことを
想いました。
黎深とは違って、例え次男が「掌につかんで離したくない」と思っても、
相手のあることだから、そうも行かないんだろうなぁ、と思いました。
たとえその日がこないかもしれなくても、言葉が必要な時もあるのだ。
「ええ。きっと会えるわ。だからちゃんと元気でいなさい。」
この類の賢さが私にはないなぁと思いながら読みました。