読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

精神の生活 下

「自己が意志する自我と自己同一化する限り― のちに見るように、この同一化は、
”固体化原理”を意志の能力から引き出す主意主義者たちによって提案されたが― 、「未来が今へと絶えず移行する形で存在しているのであって、いかなる未来もなく、来るべきものがまだ何もないときや、いっさいのものが出来上がってしまい「完成」してしまっている時には、自己は存在しなくなる」。」


〇何度読んでもわからない文章の代表格として、↑ 上の文章を載せておきます。


「言いかえれば、過去は未来の消失とともに始まり、こうした平穏さのなかで、思考する自我が本領を発揮するのである。」


「人間はたんに、時間的なものではない。人間が、時間なのである。」


「けれども、ヘ-ゲルにあっては、精神は、未来のための精神の器官である意志の力によってのみ、時間を創造するのであり、こうした点からすれば、未来がまた過去の源泉なのである。」


「それは、プロティノスである。かれもまた、人間の精神、人間の「魂」が時間の創造者である、と考えている。」


「したがって、時間は、「魂の付属物ではなくて…、魂の内にあり、魂と共にある…ものなのである」。」

ヘーゲルが認めているところでは、「革命は、その最初の推進力を哲学から得た」のかもしれない。けれども、「革命の世界史的意味は」、初めて人間があえて自らを逆立ちさせたことにある、つまり、「人間が頭で、すなわち、思想で立ち、この思想に従って現実を築きあげるところにある」。」