〇「断末魔の中で大日本帝国会社の足固めを急ぐチーム・アホノミクスについて、我らは今、何がどう解ったか。箇条書き的に確認していこう。」という文章に続いて、
次の箇条書きが、並んでいます。
「・チーム・アホノミクスは今、あまり声高に「アベノミクス」を語れなくなっている。「強い経済を取り戻す」シナリオがどうも上手く取り運ばなくなっているからだ。
・そこで止む無く、彼らは柄にもなく「分配と労働」のテーマに向き合うことにした。だが、柄にないだけあって、もとより、まともな向き合い方にはなっていない。
・あくまでも、アノホミクス流の世界に「分配と労働」を引き込もうとしている。
・彼らは「国策会社大日本帝国」の構築を目指している。
・「働き方改革実行計画」の優先課題は「多様で柔軟な」働き方の普及・浸透だ。人々を渡り職人化することで、その労働者としての権利を劣化させようとしている。
ざっとこんなところだ。この一連の企みは、どこにその最も悪質な特徴と問題点があるのか。さらに整理してみよう。」
〇ここに出てくる「渡り職人化」という言葉で、思い出したのは、IT関係で働く人の働き方についてです。
これは、人から聞いた話なのですが、正式な契約をして働いているにも関わらず、いわゆる「福利厚生」がまるで保障されていない、社会保険にも入っていないし、厚生年金にも入ってない、という「働き方」があるそうです。
そんなことをして、企業は労働基準法違反では?と思ったのですが、ある人が、教えてくれました。
結局、その労働する個人を「個人事業主」と見るのだそうです。
企業は、その個人事業主と正式な契約をして働いてもらう。
その個人は、労働基準法の保護を全く受けずに働くのです。
一見、「多様で柔軟な」働き方が出来るようになったように見えて、実は、そのような苛酷な働き方しか出来ないところへ、突き落とされています。
この「やり口」は、「下流志向_学ばない子どもたち 働かない若者_」の中にも出て来た、「国策としての誘導」と似てるやり方のように見えます。
「みんな自己決定する時代なんだから、君もみんなと同じように自己決定しなさい」という命令のありようそのものが論理的に破綻していることにふつうなら気がつきそうなはずですけれど、子どもたちは(子供だから)それに気がつかない。
選択を強制されていながら、選択した事の責任は自分でかぶることを強いられている。これはどう考えても不条理です。(略)(下流志向_学ばない子どもたち 働かない若者_)」