「まだ足りなかった構造改革
小泉構造改革は、セーフティネットの部分では不十分だったために、役人にそこを突かれ、すっかり悪者にされてしまった。小泉時代は、内閣の支持率が高く、勢いがあったので、役人は表立って反発出来なかったが、霞が関は自民党の守旧派と組んで、内閣が退陣した途端、小泉・竹中構造改革に対するネガティブキャンペーンを一斉に始めた。残念なことに、民主党もこれに乗ってしまった。
マスコミを使って、「弱肉強食の非情な改革が、日本経済を足腰から弱くした」「格差社会を助長しただけの小泉・竹中改革は悪以外の何ものでもない」と国民に吹き込んだ。
〇 ここで引っかかるのは、「セーフティネットの部分では不十分だったために、役人にそこを突かれ…」という点です。役人は、そのセーフティネットが必要だと言うのなら、そして、「非情」だというのなら、何故、十分なセーフティネットを作ろうとしなかったのか。
この議論と同じような「裏の想い」をそこに感じます。
本当は、原発を無くしたくないのです。自分たちの役得を失いたくないから。なのに、失業者の話にすり替えます。
それと同じものを感じます。
でも、変えたくない人々は、それをせず、変えようとしたから、こんな目にあう人が出る、と「宣伝する」。
そうなると、結局、誰も何も変えられない。
何も出来ない。
役人が一番悪いのではないか、と感じます。