読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

日本中枢の崩壊

日本中枢の崩壊

「「死亡時積算方式」と年金の失業保険化で 経済を立て直すには、もちろん、労働力の減少を食い止める努力も必要だ。長期的には少子化対策が必要だが、これは短期間で解決できる問題ではない。労働力の減少を和らげる当面の策としては、外国人労働者の導入、…

日本中枢の崩壊

〇 この後も、「起死回生の策」として、古賀さんは、さまざまな策を提言しています。 「農業生産額は先進国で二位」「「逆農地解放」を断行せよ」「農業にもプラスになるFTAとTPP] 「中国人経営者の警句」「富裕層を対象とした高級病院があれば」「観光は未…

日本中枢の崩壊

「まだ足りなかった構造改革 小泉構造改革は、セーフティネットの部分では不十分だったために、役人にそこを突かれ、すっかり悪者にされてしまった。小泉時代は、内閣の支持率が高く、勢いがあったので、役人は表立って反発出来なかったが、霞が関は自民党の…

日本中枢の崩壊

「終章 起死回生の策 私は、いまの日本は非常事態に突入していると、警告を発し続けて来た。そう聞いても、どこが非常事態なのか、と思う読者もいるに違いない。景気が悪く、学生の就職口がないといっても、大方の日本人は日々の暮らしには困っていない。生…

日本中枢の崩壊

「役人がインフラビジネスで得る余禄 最後に、パッケージ型インフラ整備が生失敗に終わる可能性を高める最大の要因について指摘しよう。これまで述べたところから概ね推測がつくと思うが、役人が「パッケージ型インフラセールス」に執心するのは、おいしい汁…

日本中枢の崩壊

「インフラビジネスはなぜ危ないのか 霞が関と民主党政権が一体となって熱心に取り組んだ「パッケージ型インフラ海外展開」も、適切な政策かどうか、怪しい限りである。(略) まず第一に、インフラ事業の海外進出は一〇年から二〇年という息の長い取り組み…

日本中枢の崩壊

「官僚は公正中立でも優秀でもない 政治家やビジネスマンの場合、秀才の思い上がりがあると、やがてわが身に返って来る。ビジネスマンが、いくら俺は凄いんだ、頭がいいんだといったところで、仕事の成績が悪ければ、笑われるだけである。政治家も世間の批判…

日本中枢の崩壊

「第八章 官僚の政策が壊す日本 福島原発事故で露呈した官僚の欠点 三一年の官僚人生を通して、時折感じたのが、霞が関の秀才たちの悲しい習性だった。(略) キャリア官僚の多くは、小学生の頃から「まあ、今日も一〇〇点なの、凄いわねえ」と母親から褒め…

日本中枢の崩壊

「財務省が絶対に認めない改革とは 財務省にとっても、長妻氏は邪魔者だった。長妻氏は野党時代、社会保険庁の日本年金機構への移行を凍結し、社会保険庁を国税庁と統合させて「歳入庁」を設置すべきだと主張していた。 大臣になった後、年金機構の民間出向…

日本中枢の崩壊

「財務省と手を結ぶしかなかった秘密 (略) この財務省のシナリオに沿って、鳩山政権から引き継いだ菅政権は消費税増税を口にした。ところが、菅氏は増税に関して、「少なくとも三年後の選挙で国民の信を問う」と国民に約束した。ある意味うまい戦略だと思…

日本中枢の崩壊

「第五章 民主党政権が躓いた場所 (略) 民主党が脱官僚できない二つの理由 (略) 最大の問題は民主党が何をやりたいのか、それがはっきりと見えてこない点である。(略) 鳩山氏にしても仙谷氏にしても、いま一つ、何をやりたいのかが伝わってこなかった…

日本中枢の崩壊

「第三章 霞が関の過ちを知った出張 (略) 削られた報告書三ページの中身 (略)官僚がもっとも気にするのは「霞が関村」の掟だ。よく批判されるように、「霞が関村」では省利省益最優先。先輩のやった政策は、たとえ拷問があっても非難はタブーといった不…

日本中枢の崩壊

「芸術の域に達した官僚のレトリック 「退職管理基本方針」が菅政権によって閣議決定された後、矢継ぎ早にこれを具体化するための措置が講じられた。実際のところ、「基本方針」だけを読んでも具体的に何が起こるのか、普通の人にはまったく分からない。 表…

日本中枢の崩壊

「役人の既得権を拡大させた「基本方針」 実名で政府の公務員制度改革案を批判すれば、どのような仕打ちが待っているか、私にもある程度は想像出来た。(略) 二〇一〇年六月、国家公務員の「退職管理基本方針」(総務省案)なるものが発表された。 その内容…

日本中枢の崩壊

「一人の官僚を切れば五人の失業者を救える (略)日本の国家財政はぎりぎりの状態にある。企業に例えれば分かりやすい。いま日本が置かれているのは、企業でいえば一時的赤字の段階ではなく、構造的赤字で、借金返済の目途が立たず、しかも本業の稼ぎも向上…

日本中枢の崩壊

〇 古賀茂明著 「日本中枢の崩壊」(2011年発行)のメモをします。 この本はもう随分前に読みました。問題がある、ということは、わかったのですが、 具体的なことについては、ほとんど記憶に残っていません。 本を処分しようと思ったのですが、その前に…