読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2017-12-06から1日間の記事一覧

精神の生活 下

「以上のことから我々はなじみの領域へと立ち戻ることになるのだが、それがはっきりするのは、この無秩序が「悲劇的」で人間責任を持つことのできないことである、という点を我々が理解した時である。」 「(いずれの定式化も、ついでに言えば、ドイツ人読者…

精神の生活 下

「要約しよう。われわれは依然として存在論的区別、つまり存在と存在者との概念的な分離にぶつかっている。しかし、この分離はいわば始まりと終わりを持つ一種の歴史として知られている。 始まりにおいて、存在は自己を存在者の中に開示する。そしてこの開示…

精神の生活 下

「ベルクソンに向かおう。彼は確かに自分より前の哲学者たちから影響を受けたのではなく、意識の直接的明証にしたがって、ハイデガーよりわずか数十年前に、二つの自己の<共‐存>、つまり社会的自己(ハイデガーの「世人」)と「根源的」自己(ハイデガーの…