読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2017-12-05から1日間の記事一覧

精神の生活 下

〇 15 ハイデガーの「意志しない意志」 「今やこの「転回」は「存在と時間」におけるいわゆる主観主義に反対し、この著作が人間の存在様式である実存へ主たる関心を寄せていることに反対したのであった。」 「この意味で「転回」は、意志の拒絶とはほとん…

精神の生活 下

「彼は、「ものに意味がなくても十分やっていくだけの意志の強さと…無意味な世界に耐えて生きていける」存在者が住まうにふさわしい所与の世界を作ることにとりかかったのである。」 「「生成の無垢」と「永劫回帰」は精神の能力から引き出したものではない…

精神の生活 下

〇 14 ニーチェによる意志の拒絶 「進歩という近代的概念からすれば、当然未来を我々に向こうからやってくるものとして理解するのではなく、我々がそれを意志の投企によって決定するものとして理解するようになるのだが、(略)」 「一方、今日「実存主義…

精神の生活 下

「つまり、「前の世代が労苦に満ちた仕事をするのは後に続く世代のためだけであるように思え、最後の世代だけが[完成した]建築物に住む幸運にありつける、ということは常に我々を当惑させる」とカントは述べた。」 「この自由な思弁の究極目標は「たんに自我…