読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-01-09から1日間の記事一覧

東洋的な見方

「<このままということ 1963年> さらに語を換えると、悟らぬ前を「母」といい、悟ってからを「子」というと、さらにこの悟解をも離れて、「母」と「子」とともに亡くなるとき、「大法輪を転ずる」時節が来るというのである。 何やら気にかかるので、悟…

東洋的な見方

「<自由・空・只今 1962年> 自由の本質とは何か。これをきわめて卑近な例でいえば、松は竹にならず、竹は松にならずに、各自にその位に住すること、これを松や竹の自由というのである。」 「これを天上天下唯我独尊ともいうが、松は松として、竹は竹と…

東洋的な見方

「<東西雑感 1959年> 剣道に禅が大いに関係するなどというと、西洋人は一体どういうわけか、禅は一種の宗教ではないか、剣は何といっても人を殺すもの、この両者に何の関係があるべきか、禅は人殺しに何の役に立つのかと、大いにいきり立って、つめよ…

東洋的な見方

「子供や赤子には分別はない。「頑是ない」とか「無邪気で」とかいうのは、いずれも、この無分別の点を指すのである。大人が無分別行動をとったら、大変なことになるだろう。それなのに分別を捨てて、無心の生活に還れとは、どんな意味になるのか。 東洋の「…