読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-02-07から1日間の記事一覧

中空構造日本の深層(※ 青年期の感性と自我形成)

「作田氏がS・ホールの言葉を引用しているように、青年期には「世界は奇妙で新たなものに見える」。この「奇妙で新たな」体験を重ねつつ、青年はその自我を確立してゆかねばならない。「これが私だ」と言えるような自我をつくり上げ、それがその人の存在する…

中空構造日本の深層(※現代青年の感性_マンガを中心に)

「戦前においては、青年期における文学・芸術への関心を論じるにあたって、青年に共通に読まれ、話題となっている書物を選ぶことが出来た。(略) 現在ではまずそのような本を見出すことが出来ない。(略) ところが、ある種のマンガこそ、大学生の共通の「…

中空構造日本の深層(※ 日本昔話の心理学的解明)

「(略)ヨーロッパの話では魔法と変身があります。 日本は、蛇と話をしたりするところは人間らしいのですけれども、どこかのところで蛇は蛇だとか、猿は猿だというペースに変わってしまう。ところが、ニューギニアとか、あるいはアフリカとかの話では、トナ…

中空構造日本の深層(※日本人の心の在り方)

「蛇婿という男が女の世界へ入ろうとする、女を取ろうとするのだけれども、結局殺されてしまう、追い出されてしまう。こういう点に注目しますと、天照という女性が君臨している高天原へスサノヲという男性が侵入し、つかまえられて放逐されるパターンと同じ…

中空構造日本の深層(※ 立ち去るものの哀れさ)

「女性にとって男性的なものはやはり恐ろしいものでしょう。あまり受け入れるとつまはじきされるようになるかも知れない。 しかし、女性がその内面において男性的なものをある程度身につけることは非常に強力なことでして、現在の日本の女性の中にはそういう…