読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-05-31から1日間の記事一覧

ふしぎなキリスト教  16 不可解なたとえ話2 ブドウ園の労働者・放蕩息子・九十九匹と一匹

「O 次に紹介する「ブドウ園の労働者」というたとえ話はもっと有名です。(略) H これは有名なエピソードですね。夕方雇い入れた人は一時間ぐらいしか働いていない。賃金を払う段になって、「後から雇った者から払ってやりなさい」と主人が言った。夕方雇い…

ふしぎなキリスト教  15 不可解なたとえ話 1 不正な管理人

「O 橋爪さんは福音書を読んでいて、首をかしげることはないですか?イエスの発言に関して、いくらなんでもこれはおかしいだろうと思う事が僕は時々あります。 H そういうことを、どんどん挙げてみましょう。 O じゃあ、最も不可解なものからいきますね。(…

ふしぎなキリスト教  14 ユダの裏切り

「O もし人類の歴史の中で最も影響力の大きかった出来事を一つ挙げろと言われたら、僕は、イエスの処刑だと思うんです。たった一人の人間の死が、結果的には人類史に圧倒的な足跡を残し、いまでも大きな影響を及ぼしている。(略) だから他の使徒もあまりか…

ふしぎなキリスト教  13 イエスは自分が復活することを知っていたか

「O いったい、どちらなのでしょう?イエスは復活を知らずに殺されたのか、知っていてとりあえず殺されたのか。 H たしかにここは、キリスト教理解の急所のひとつです。 マトリョーシカの話を思い出して下さい。その一番内側には、歴史的実在としてのイエス…

ふしぎなキリスト教  12 贖罪の論理

「O でも、ふつうに考えてみると、なぜキリストが死んだら人間の罪が贖われたことになるか、実はよくわからないのです。 H このことは聖書に、はっきり書いてありません。なぜ書いてないのか?当たり前すぎると思って、書いてないのかもしれない。よくわから…

ふしぎなキリスト教  11 愛と律法の関係

「O 橋爪さんが今話されたように、律法のゲームから愛のゲームへの転換が、新約と共に実現するわけです。 この愛のことを、「隣人愛」という。「隣人」と聞くと、身近で親しい人のことだと思うかもしれませんが、そうではない。 罪深い人とかダメな人とかよ…