読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

山本七平

私の中の日本軍 上 (「トッツキ」と「イロケ」の世界)

「このことは大きく見れば戦後有名になったインパール作戦における牟田口司令官と小畑参謀長の対立にも関係する。輜重出身で補給の権威といわれた小畑参謀長はあくまでインパール作戦に反対する。 これに対して牟田口司令官は小畑参謀長を罷免しても作戦を強…

私の中の日本軍 上 (戦場のほら・デマを生みだすもの)

「「週刊新潮」の結論は、戦場に横行するさまざまのほらを浅海特派員が事実として収録したのであろうと推定し、従って、ほらを吹いた二少尉も、気の毒だが、一半の責任があったのではないか、としているように思う。非常に常識的な考え方と思うが、果たして…

私の中の日本軍 上 (残飯司令と増飼将校)

「二・二六などのルポや小説に登場するいわゆる青年将校は、戦前戦後を通じて、一つの型にはまった虚像が確固として出来上がっている。彼らはまるで「カスミを食って悲憤慷慨し」「全く無報酬で、金銭のことなど念頭になく」「ただただ国を憂えていた」かの…

私の中の日本軍 上 (ロッド空港事件と内務班)

〇山本七平著 「私の中の日本軍 上」を読んでいます。 前に少し書いたのですが、いわゆる軍人の精神構造の中には、私自身の中にも同じものがある、と思えるものがあって、そこをもう少し考えてみたいと思います。 引用文は「」で、感想は〇で記入します。 「…