読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2017-12-08から1日間の記事一覧

精神の生活 下

「我々が常に我々共通の世界の変革に従事する[政治的共同]活動は、私と私自身との対話の中でなされる思考という一人だけの仕事に対して、考えられるかぎり鋭く対立している。(略) しかしこれはけっして我々つまり活動の真の複数性に到達しない。(真理の保…

精神の生活 下

「そしてこの政府はすべて、何らかの形でその市民の自由意志を拘束する。それでも、一人の随意な意志が万人の生活を支配する専制の場合を除けばf、こうした政府は、活動のためのある自由な空間を切り開くのであり、この空間が実際に市民たちの制定された組…

精神の生活 下

「概念的に言えば、我々は哲学的自由の概念から政治的自由の概念に移っているのであり、私の知る限りではモンテスキューだけがこの明白な区別を語ったのである。 しかもこのことを、彼が哲学的自由を、それに対して政治的自由がより鮮明に輪郭を描くことがで…

精神の生活 下

〇この後のページも、ほとんど書き写したいところですが、コピーして手元に置くことにし、この中でさらに厳選して、メモしていきたいと思います。 「職業的に思考を営む人々は、哲学者であれ科学者であれ、「自由」がどうにも逃れがたく偶然にまとわれている…

精神の生活 下

「私は思弁的思考活動のばか騒ぎのことについては既に話した。それは知性の認識能力を超えて思考したいというカントの理性の欲求を解放しようとするところから始まったが、その後を継いだドイツ観念論者は概念を人格化して遊びとしてしまい、科学的妥当性が…

精神の生活 下

「あるいハイデガーの用語を使えば、実存論的に言えば人間という現存在は「自分自身に引き渡されている」という事実によって生じたのである。」 〇ここでも、あの水谷修さんの「夜回り先生」の中の言葉を思い出しました。 もう一度、書いてみます。 ********…