読んだ本のメモ

印象に残った言葉をメモします。

2018-01-03から1日間の記事一覧

サピエンス全史 下

「第二十章 超ホモ・サピエンスの時代へ 自然選択はホモ・サピエンスに、他のどの生き物よりもはるかに広い活動領域を与えたかもしれないが、これまでその領域にもやはり限度があった。サピエンスは、どれだけ努力しようと、どれだけ達成しようと、生物学的…

サピエンス全史 下

「たいていの人は、自分の感情や嗜好、好き嫌いと自分自身を混同している。彼らは怒りを感じると、「私は怒っている。これは私の怒りだ」と考える。その結果、ある種の感情を避け、ある種の感情を追い求めることに人生を費やす。感情は自分自身とは別のもの…

サピエンス全史 下

「<汝自身を知れ> 歴史上、大半の宗教やイデオロギーは、善や美、正義については、客観的な尺度があると主張してきた。そして、凡人の感情や嗜好には信用を置いていなかった。 デルポイのアポロン神殿の入り口では、「汝自身を知れ」という碑文が巡礼者た…

サピエンス全史 下

「<人生の意義> すると、自分の日常生活について、多くの人々の見方の中に一見矛盾しているように思われる点が見つかった。子供の養育にまつわる労働を例に取ろう。 カーネマンの研究から、喜びを感じるときと単調な苦役だと感じるときを数え上げてみると…

サピエンス全史 下

「<化学から見た幸福> 生物学者の主張によると、私たちの精神的・感情的世界は、何百万年もの進化の過程で形成された生化学的な仕組みによって支配されているという。 他のあらゆる精神状態と同じく、主観的厚生も給与や社会的関係、あるいは政治的権利の…

サピエンス全史 下

〇ハラリ氏は、物質的な要因や社会的、倫理的、精神的要因について述べ、人々の幸福度を評価しようとした心理学者や生物学者ら被験者の質問表や、その他のデータについて説明します。 「<幸福度を測る> 以上から、過去二世紀の物質面における劇的な状況改…

サピエンス全史 下

「第十九章 文明は人間を幸福にしたのか 過去500年間には、驚くべき革命が相次いだ。地球は生態的にも歴史的にも、単一の領域に統合された。経済は指数関数的な成長を遂げ、人類は現在、かつてはおとぎ話の中にしかありえなかったほどの豊かさを享受して…

サピエンス全史 下

「<原子の平和(バスク・アトミカ)> これらの諸帝国の後を受けた独立国家は、戦争には驚くほど無関心だった。(略) こうした征服劇は、はるか昔から、政治史においては日常茶飯事だった。巨大帝国の多くは、征服によって建設されてきたのであり、大半の…